第2話 ページ8
長尾side
過去の話をしよか。
とは言っても、つい最近。
それは3ヶ月前のことだった。
受験生になる俺は自室で勉強をしていた。
親戚が遊びに来ていたけど、受験を優先しなさい、という親の意向により俺は勉強に専念した。
時折、息抜きといって従兄弟たちが俺の部屋にやってくることもあった。
久しぶりに来たから、と従兄が持ってきたみるく饅頭は本当に美味しかった。
俺はそこまで頭の出来は良くないから、人よりやらんと追いつけへん。
エレベーター方式の一貫校やから別に勉強せんでも高校には上がれるとは思うんやけど、高校になると中学とは比べもんにならないほどの授業量をこなさなければならない。
現に1つ年上の高橋くんも苦労している。
彼は根っからのアホやから、みんなに追いつくのに必死になっとる。
まぁ、勉強は出来ないけれど、魔法能力だけは学年でピカイチなんよな。ホンマ腹立つわ。
俺なんて魔法能力も学年の中で2〜3番目くらいだというのに。
ちなみに俺の学年で魔法能力のトップは学年委員長。
話を戻そう。
受験勉強を始めて2時間が経とうとしていた頃のこと。
あれだけ騒がしかった1Fがやけに静かで。
両親含め10人近くが階下で騒いでいたはずなのに。息を潜めたように静かやった。
(みんな寝たんか…？)
壁に掛けられた時計を見ると、日付を超えていて。確かに寝ていてもおかしくはない時間。
だけど、寝ててもうるさい父親のいびきが聞こえへんのがおかしかった。
怪しく思った俺は自室を出ようと扉を開けると、目の前には母親がおった。
足音ひとつも立てずにここまで…。
いくらなんでもそれは気味が悪い。
深呼吸を決めた俺は息を吐いた…その時。
〔素晴らしい景色になったの〕
唐突な母の発言。
抑揚のない母の声に恐怖から俺はヒュッ、と音を立てた。
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ばばっと(プロフ) - 塩麹さん» 塩麹さん、おはこんばんちは！本当ですか！？めちゃくちゃ嬉しいです。これからも更新、頑張らせていただきますm(_ _)m (2022年8月7日 21時) (
レス) id: 8c5ef1e166 (このIDを非表示/違反報告)
塩麹 - この話気に入りました。更新頑張ってください。 (2022年8月5日 21時) (レス) @page23 id: 7a9ca8a83a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばばっと | 作成日時：2022年7月11日 14時
