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大西side
tk〈“謙杜の親を殺めた”から…か？〉
意外なことにきょろちゃんやった。
謙杜は口を噤んだまま、床に視線を向けている。
無言…それは“肯定”と見なされる行為だ。
tk〈謙杜に1度、聞いたことあるんすよ。自分の両親を殺めたやつらを潰す、と。俺、最初は犯人1人やと思って聞いていたんです。けれど、謙杜は“やつら”って言うたんです。謙杜のご両親を亡き者にしたのは1人やない、集団なんやと気づいたんです〉
これ以上は俺からは言えないんで、後は本人に聞いて下さい、ときょろちゃんは口を噤み、保健室へと走った。
それを追うように俺らも保健室へと向かった。
保健室に到着し、一目散にベッドの方へと飛び出したのは大橋くん。
今にも泣きそうな表情でベッドの柵を掴んで身体を震わせていた。
彼に寄り添うのは言わずもがな丈くんで。
みっちーやきょろちゃんも今にも泣き出しそうな表情だった。
そんな中、謙杜はまだ眉間の皺が消えておらず、校庭の方をずっと睨みつけていた。
そこまで恨み深いのか、と胸が傷んだ。
〈……んっ〉
ベッドの方から呻き声が聞こえ、覗くと大ちゃんはゆっくりと瞼を上げる。
視界に俺らを映すなり、悔しそうに下唇を噛んでいた。
その後、
〈ごめん…〉
と、小さく呟く。
「なんで大ちゃんが謝るんよ…」
〈守れなかったから、誰も。住人も親友も…〉
ぐっ、と真っ赤になるほど手を握る彼は本当に悔しそうで見てて心苦しかった。
彼はしっかり者でよく周りを見ているし、責任感も人としても強い。
だからこそ弱い立場の人たちを守れないと、こうして異常に強く責任感を感じてしまう。
そのために結局、自分を責めて責めて責めまくり、ストレスで倒れるのだ。
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ばばっと(プロフ) - 塩麹さん» 塩麹さん、おはこんばんちは！本当ですか！？めちゃくちゃ嬉しいです。これからも更新、頑張らせていただきますm(_ _)m (2022年8月7日 21時) (
レス) id: 8c5ef1e166 (このIDを非表示/違反報告)
塩麹 - この話気に入りました。更新頑張ってください。 (2022年8月5日 21時) (レス) @page23 id: 7a9ca8a83a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばばっと | 作成日時：2022年7月11日 14時
