3 ページ13
ラウールside
fk〈うへ、なんかラウに“先生”呼ばわりされんの違和感ある...まぁ、仕方ねぇか〉
仮にも俺、お前らの先生だしな、とぼそっと呟く。
ほら、やっぱり俺を否定しない。
自分で言うのもなんだけど、ふっかさんは“ラウール絶対守るマン”で、昔から変わらない。
俺自身、それなりに頭も回る方だということも、頭もいい方だということも自覚してる。
だからこそ、ふっかさんは俺の意見をずっと尊重してくれていた。
甘やかしすぎでは？と、思ってしまうほど。
でも、いざと言う時はきちんと言ってくれるから、俺はふっかさんが大好きだ。
調子に乗るから本人には絶対言えないけど...。
「で、なに？ふっかさん？」
fk〈っ、あぁ。今日は実験台になってくれてありがとな。助かったわ〉
「...別に。なんとなく分かってたもん」
...俺の唯一の身内だから。
俺もふっかさんも頼る宛はお互いしかいない。
それが分かってるから反抗しない。
養育者がいないと成り立たない俺は一人暮らしをしているふっかさんの家に転がり込み、今では2人で住んでいる。
一緒にいる時間が長い分、お互いのことはよく分かっているつもりだから、相手が何を求めているのか、すぐに理解することができる。
俺にとって、ふっかさんは親代わりなのだ。
fk〈そっか、サンキュ。で、話は変わるけど、お前、今日は部活ある日だっけ？〉
「ある。だからちょっと遅くなる」
fk〈ん、分かった。飯作っとくわ〉
「...作れないくせに」
fk〈『作れないくせに』は失礼だろっ！〉
俺の小声は聞こえていたらしい。
ばっちり突っ込まれた。
次の授業まであと数分。
ふっかさんは時計を見るなり、慌てて教室を出ていった。
俺は既に準備を終わらせていた教科書に視線を向けた。
次は英語、康二先生の授業がこれから始まる。
To be continued...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ばばっと(プロフ) - 塩麹さん» 塩麹さん、おはこんばんちは！本当ですか！？めちゃくちゃ嬉しいです。これからも更新、頑張らせていただきますm(_ _)m (2022年8月7日 21時) (
レス) id: 8c5ef1e166 (このIDを非表示/違反報告)
塩麹 - この話気に入りました。更新頑張ってください。 (2022年8月5日 21時) (レス) @page23 id: 7a9ca8a83a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ばばっと | 作成日時：2022年7月11日 14時
