【そらる】雨隠レンボ（雨垂れと告白）/琉唯 ページ25
彼女の作った歌詞はどれも素敵だった。
何より発想が斬新なのだ。
俺は俺で作った曲を聴かせたり、歌ったり。
Aが、
「そらるくん、歌上手いね」
「作曲上手だよね！」
って笑顔で言う度に顔が赤く、熱くなった。
その笑顔がいつのまにか忘れられなくなって居た。
照れたり、拗ねたりする顔も、
彼女の半紙の様に白い肌、墨の様に黒い髪、ガラス玉を転がす様な透き通った声も。
全てが好きだ。
何十回も会って、お互い、既に学校には居ない親友の様になっていた。
夏には、遊園地や楽器屋に出かけ、一緒に遊び、楽譜をみた。
彼女に歌い手の存在を教えてもらった。
そして、いつか二人でこれになろう！と約束した。
紅葉の季節に一緒に歌い手ライブに行った。
サイリウムを夢中で振り、歌声に聞き惚れるAはとても可愛く、いつか俺の歌声でこんな顔をさせたいと思った。
ずっともっと、一緒にいたいと思った…。
だが、だんだんと雨の時は減っていき、会える回数も減った。
連絡先を交換しようと思ったのだが、彼女はLINEをやって居ない様で、携帯の電話番号だけ貰った。
お互いが来れない時はSMSで連絡しあった。
中々会えなくてもう我慢が出来なくて、冬になった時、俺は決心した。
彼女に告白して、付き合いを申し込もうと。
そしたら沢山一緒にいれるから。
でも、中々言い出せず。
もどかしくなって、不機嫌になってしまう時もあった。
そして、俺は次の雨が降った朝、彼女にSMSを送った。
そらる今日の放課後、雨だよね?大事な話があります。絶対に来てください。
A私も丁度、あるんです。偶然ですね。絶対行きます。
彼女の大事な話とは何だろう？
だが、来てくれる様で良かった。
そして時は夢の様に流れ、放課後になった。
バス停にいつもよりも断然早く着く。
すると、何故か私服のAが居た。
いつも、俺より遅いのにな…。
急に彼女が話し始める。
「そらるくん。大事な話って何かな？」
「実は…ね…Aが好きです！どうか付き合って下さい！一緒に歌い手目指そう。絶対に寂しい想いさせない！もっと一緒に…居たい。」
「と、唐突だね…。」
彼女は口を開いた。
「嬉しい。でも…その想いには答えられない。ごめんね。そらるくんは好き。でも、恋愛対象としてじゃない。あと、私ね…外国に引っ越すんだ。」
「え…？」
「今日はそれを言いに来たの。もう会えないんだ。ごめんね。言わなくて。」
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あゆ(プロフ) - どのお話も切なくて、思わず1話読み終わる事に泣いてました…w最高でした！ありがとうございます…(´；ω；｀) (2019年7月25日 21時) (
レス) id: e76134e0bd (このIDを非表示/違反報告)
夏々 - まふくん……悲しすぎる(；_；) (2018年11月22日 23時) (レス) id: ca7b93074f (このIDを非表示/違反報告)
かのこゆり - かのこゆりです！天使病のお話を書かせていただきました。お褒めの言葉、ありがとうございます！緊張していたのもあり、正直あまり自信がなかったのですが、そういっていただけて嬉しいです。読んでくださり、本当にありがとうございました！ (2018年11月22日 4時) (レス) id: 459f75f8c6 (このIDを非表示/違反報告)
sera(プロフ) - ぬこさん» 坂田さんの小説の作者、seraです。私の書いたものが良かった、と書いてくださったのでコメント返しさせて頂きます。そう言ってくださりありがとうございます。これからも私含め、他の作者様のこと、応援よろしくお願い致します！ (2018年11月21日 21時) (レス) id: 28f01b04a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ - 凄く感動しました。特に、坂田さんの入院(?)のやつと、まふまふさんの天使病のやつです。めっちゃ泣きました！これからも頑張ってください! (2018年11月21日 21時) (レス) id: 4fbcbbbe7e (このIDを非表示/違反報告)
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