9【嘘の脅迫】 ページ10
後半で話すとは一体なんだったのか...
前回も今回も轟くんsideです
轟side
「…君が轟くん？」
『…？あぁ、そうだが...お前は』
「あっ...先に中にはいってるね〜」
今日は土曜日ということで施設に麗日、娃炊、緑谷、俺の4人で遊びに行くことになった
のだが...
施設から暗い紫色の髪色をしている少女が走ってきていきなり話しかけてきたのだ
「...私はこころ。名字は覚えてない」
話を聞く限りこころという少女は両親からの虐待によりこの施設にいるらしい
しかし、どうして俺に声をかけてきたのだろうか
名前を知っているということは日向の友達か何かなのだろうか
「…そう。私はAの友達だよ」
『…っ...！？』
「…あぁ...ごめんね、個性じゃないけどだいたいわかっちゃうの」
俺が驚いた瞬間にこころは顔を歪めて悲しそうにそう言った
「…それでね。君にお願いがあるんだけど...」
何を言い出すのかと思えば、いきなり"お願い"なんてどういうことなんだろうか
「...Aのことを教えろ」
『…は...？』
その顔は突如、目付きも悪くなり凶悪な顔に変わり、さっきより低くなった声で
「…そして、もうここへ来るな」
それはできない。約束を破ることになる
「…なんなら個性で殺しても構わない」
"命乞いするなら今のうちだよ"
『…いや、それはできない』
「…っ...！？...はぁ...？死にたいの...！？」
「…轟くん？」
後ろから聞きなれた声が聞こえた
こころside
『…なんなら個性で殺しても構わない』
"命乞いするなら今のうちだよ"
なんて強がってみるが私の個性は攻撃には向いてない
死にそうになれば勝手に引き下がってくれるだろう
「…いや、それはできない」
『…っ...！？...はぁ...？死にたいの...！？』
予想外の返答に自分でも驚く位に取り乱してしまった
「…轟くん？」
気の弱そうな男の子が奴の名前を呼んでいる
コイツなら...！
『何人で来たの？』
「ぅえっ！？...よ...四人です...けど」
『…へぇ。いいよ四人でも、かかってこいよ』
いや攻撃は出来る...。無意識に願っていればなんだって出来るんだから
『…個性【無意識】
無意識に何かを願えばなんでも叶えることが出来る…っ！』
"...本当に気持ち悪い...っ！"
"あの子とは関わっちゃダメだよ"
"死ねっ...！お前なんか産まなきゃ良かった..."
『っ...死ね...！みんな死んじゃえばいい...っ！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ありーむ - けいさん» コメントありがとうございます！ハッピーエンド作りましたので、ぜひご覧ください！ (2018年10月14日 19時) (
レス) id: c3185ae74f (このIDを非表示/違反報告)
けい - なんかとても切ないです…一人で悩んで苦しんで可愛そうです…でもいい作品でした！ハッピーエンド見たいです！ (2018年10月13日 10時) (レス) id: 0d0916fec7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ありーむ | 作成日時：2018年5月20日 20時
