暗殺者の弟は泣き虫ヒーロー part３【東京卍リベンジャーズ×暗殺教室】

タイムリープ ページ18

中学卒業から数ヶ月。新しい高校でも楽しくやっていた。

　学校は家から2時間弱。毎日往復4時間はキツいので学校の近くにマンションを借り、週末だけ家に戻る生活だ。
　叔母さん達はまだ戻ってないから武道の一人暮らしになる。少し心配だけどまあ何とかすると思う。

　4月にある誕生日を迎えて速攻免許も取って、真一郎の店にも突撃したし。貰ったバイクはハーレーと言うらしい。年齢も車種もプレートナンバーもバレてるのでいつか素性バレそうだなぁとは思うけど、正直真一郎達なら良い。まあ面白いのでまだ秘密だけど。
　元から後ろ乗ってツーリングしようと誘われて、たまには乗ることもあったけど、私がバイクに乗れるようになったと知ればより誘いも増えた。うん、でも誘い過ぎ。ウザい。

　京極組とのお付き合いも相変わらずだ。
　あそこには諸々バレちゃってるが、私が積極的に語らないのを見て悟って口を閉ざしてくれた。凄くありがたい。正直機密多くって。
　でも学んだことを確かめられて、めちゃくちゃ盛り上がられたけど。誰だハニトラさせてみたいって言った奴。しないからな。

　学校でも友達が出来て、留学生と親しくなったりもして。E組の皆との交流も相変わらずで。
　黒装束をする機会も前と比べると減ったけれど、それでも月に1回は夜を楽しめるし。この前は女の子襲うようなふざけた輩をぶっ飛ばしたしね。

　武道は橘日向という女の子と付き合いだして、あぁ彼女がヒロインのヒナか、アニメのまんま美少女だなって思ったり。

　充実してた。
　忘れてたわけじゃなかった。でも、少し意識から離してしまっていたのだ。




貴方「もしもし？ どうしたの？ 電話なんて珍しい」

　思春期特有の恥ずかしさとか、気まずさとか、反抗心とか。メールの様子は変わらないけれど、武道との電話が減ったのだけは分かっている。
　まぁそういうお年頃だよねぇ、って思いつつ、だからこそ電話は珍しい。緊急事態？

武道『ねえ、ちゃん』

貴方「うん？」

　いつぶりだろう、酷く真剣な固い声。どこか感極まったように言い詰まっている。

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