暗殺者の弟は泣き虫ヒーロー part３【東京卍リベンジャーズ×暗殺教室】

大惨事 ページ21

事故ﾀﾋを電話一本で回避されたその週末、家に帰ったけど武道はいつも通りの武道だった。多分もう未来の武道は帰った、と言うこと。
　真新しい怪我もないし奴 隷期間でもないみたい。つまりもう喧 嘩賭 博は済ませてマイキーとドラケンに会ったってことかな。

　パーちんの件がいつとかどうなるとかは分からないけど(捕まることくらいしか知らないし)、部外者の黒い蝶に関わる方法はないし、怪我するのは心配だけど頑張って欲しい。

　ま、まずは本来祝えなかったろうタクヤの誕生日でも祝うか。





　入院したと聞いて日向ちゃんと見舞いに行ったら修羅場だった件について。

貴方「馬 鹿道」

　頬を抓っておいた。

貴方「まあそれで、この子は？」

武道「あ、ああ、マイキー君の妹で」

貴方「あのね武道。私そのマイキーって子知らないんだけど」

武道「あっ」

日向「東京卍會の総長だよ。武道君と仲良いの」

貴方「へぇ」

　逮捕者が出たのは知ってるので、多分パーちん案件の喧嘩だったんだろう。
　そういえば私この前黒装束の時にま わされかけてた女の子助けなかった？ もしかするとそうなのかも？ 関係ないかもだしあるかもだし、分かんないけど。

貴方「花垣武道の姉、飛燕Aだよ。貴女は？」

エマ「佐野エマです」

貴方「エマちゃんか。よろしくね」

エマ「はい！」

　可愛かったので秒速で仲良くなった。武道？ 空気だったね。

　2人を送り出して椅子に座る。
　未来で一度ﾀﾋんだからだろうか。ﾀﾋんでいる気配と生きている気配が両在している姿に、こんな変わった気配そうそうないだろうなと苦笑した。

貴方「叔母さん達お見舞い来れないんだから、あんまり心配かけさせないであげてよ」

武道「うん」

貴方「無茶したね。でも頑張った。偉いよ」

武道「うん」

　頭を撫でる手は振り払われなかった。

貴方「なんだか凄い人と仲良くなったみたいだね。どう？ 楽しい？」

武道「あ、うん。マイキー君ね」

貴方「そう、そのマイキー君。どんな人なの？」

　それからしばらく他愛もない話をした。

　雰囲気も、話し方からしても、いつもの武道じゃない。
　姉にバレないはずもないしそもそも本当に隠そうとしてないと思う。まあ、隠そうとしなくても、普通誰もその答えに行きつかないだろうしね。

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