球技大会 ページ44
貴方「え、休んでる間に転校生来たの? それで休学? やっばいね〜」
茅野「そうだよ、凄かったんだから」
貴方「というか転校生が来ることすら知らなかった……」
存在は知ってたけどいつ来るとか知らなかったし。
茅野「嘘でしょ!?」
赤羽「飛燕さんって興味ないことさっぱり覚えないよね」
貴方「まぁ、暗殺者とか転校生とかどうでも良いし」
茅野「えー! 気にならないの!?」
貴方「会って気になったら気になる」
渚「ド、ドライだね。飛燕さん」
そんな知りもしない他人より私は知り合いの大怪我の方が大きい。めちゃくちゃ慌てて新幹線駆け込んで、目覚めるまで待ってたんだよね。生きてて良かった。
そっちにかかりきりで2週間くらい休んでたら色々進んでたらしい。ふぅん。
さっぱりと関心のない私に渚君達は一応何があったかを一通り話してくれた。マメね。
貴方「ふぅん」
茅野「ふぅんって、反応うっす!」
貴方「いや、うん、で?って感じ」
赤羽「ウケる」
渚「ウケないよ!?」
茅野「A、流石だね……」
貴方「なにが?」
茅野「そゆとこだよ」
どゆとこだ。
シロはね、覚えてるよ。敵。アニメ見ながら呪詛吐きまくったからそりゃもう覚えてる。マイナス感情って記憶に残るよねぇ。特に同情の点もないような典型的な絶対悪だった気がする。
ここのシロがどうとか、イトナがどうとかは知らないけども、まあイトナの場合はクラスに来たらようやく考えるかな。それまでは接点すらない他人なんで興味なし。
あと殺せんせーは最初から殺す気満々なので。寧ろ皆がそんな気軽に構えてたとは思ってもみなかった。
そうか、中学生だもんね……そりゃそうだ。
感覚ズレてるのこういう時感じる。これがジェネレーションギャップ???
貴方「そんなことよりさ」
渚「そんなこと!?」
貴方「球技大会今年なんの競技なの?」
茅野「女子はバスケで男子は野球だよ」
貴方「トーナメントは?」
渚「例年通り」
貴方「寝よ」
茅野「寝ないで!?」
え、ダメ? どうせバスケ上手い子このクラスには何人もいるだろうし私要らなくない?
茅野「見返すチャンスなんだよ、頑張ろうよ〜」
貴方「あぁ、なるほど」
それでやる気満々なんだ。
貴方「皆が見返したいなら協力するよ」
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作者名:mol/L | 作成日時:2022年8月3日 20時