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第二の刃 ページ36

殺せん「E組のシステムの上手いところは、一応の救済措置が用意されている点だ」

 それないとただのイカれた教育だからね。そりゃそうだ。
 あと保護者なんかから色々言われた時の逃げ道でもあるでしょうね。こっそくぅ〜!

イリーナ「なんなのよ急に来いって」

 あ、イリーナ先生も呼んだんだ。
 なるほどねなんとなく分かった。

 殺せんせーと烏間先生、イリーナ先生の会話は生徒達には何が言いたいか伝わりづらかったらしい。
 校庭の真ん中に移動した先生はクルクル回り始める。窓閉めたれ。話聞こえなくても知らん。

殺せん「自信の持てる次の手があるから自信に満ちた暗殺者になれる」

 これ凄い教えだよね。ここ普通の中学なのに暗殺者って。今更だし麻痺しちゃうけど、異様な教室なのだ、ここは。

殺せん「第二の刃を持たざる者は、暗殺者の資格なし」

 おわぁ、竜巻。
 派手だね。

 落ち着いたので窓を開ける。
 めっちゃ校庭綺麗になっとる。

渚「第二の刃?」

 なければ彼はいなくなる。
 まあそんなことないだろうけども、でも、アニメの通りとは限らない。

渚「いつまでに?」
殺せん「決まっています。明日です」

 私達は明日の1学期中間テスト、50位以内を取らねばならないらしい。
 でも、わざわざ釘を刺して来たあの理事長が、大人しくするだろうか。なにか、して来ると思うのだけど。

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作者名:mol/L | 作成日時:2022年8月3日 20時

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