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理事長の方針では弱者が強者に逆らうことは許されないらしい。
寧ろ弱者なんて逆らうものだと思うけど。革命って知ってる？
私は彼を毛嫌いしているのでそのせいで何でもかんでもちょっとキツい意見を思いがちだ。
まあ毛嫌いされるだけのものがあるとは思うけどね。
正す必要性は今は感じてない。
学峯「以後慎むように厳しく伝えてください」
そう言った理事長は殺せんせーに急に知恵の輪を投げた。うわぁ、テンパってる。
学峯「でもね殺せんせー。この世の中にはスピードで解決出来ないこともあるんですよ」
そりゃそうだわ何言いたいねん。
学峯「では、私はこの辺で」
出て来るのを察知して渚君が慌てて隠れる。わ、腕引かないで分かったから。隠れる気なかったのにな。
理事長は私達2人に気付いて少し止まると、にこりと笑いかけた。
学峯「やあ。中間テスト期待してるよ。頑張りなさい」
うっっっっげぇ。大っっっ嫌いな奴にきっしょくわるいタイプの笑顔見せられたんだけど吐いて良い？
顔全面に不快感を示した。嫌いです。
渚君は、どうしたんだろう。緊張？ ちょっと様子変だけど。
貴方「渚君どうしたの？」
渚「あ、ううん、何も。帰ろう」
貴方「ほんとに？」
渚「うん。テスト頑張ろうね」
貴方「だね〜。あー、気持ち悪いもん見たなぁ」
渚「え？」
貴方「理事長の笑顔だよ。あんな気持ち悪い笑顔無いよ〜。分かんない？」
渚「……気持ち悪いは良く分かんないけど、あの人の笑顔は、怖い」
なるほど、そう感じるのか。
貴方そっか。あんな落第者怖がる必要ないと思うけどね」
渚「え？」
貴方「うっわ電車ヤバい！ ごめん急ぐね、また明日！」
あんな奴0点だよ、0点。
怖がる必要なんてひとっつも無いさ。
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作者名：mol/L | 作成日時：2022年8月3日 20時
