暗殺者の弟は泣き虫ヒーロー part１【東京卍リベンジャーズ×暗殺教室】 (ページ32)

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集会ページ32

さて今日は集会だ。面倒極まりない。でもE組行きになったとは言え、私はそこそこな高校に進みたいのでサボらないよ。
　逆にそれなかったら秒でサボる。

　1年生、2年生の頃も思っていたが、本当にくだらない学校だと思う。
　まあ効率的、合理的ではあるのだろうが、人道的ではない。多数の若者のために、少数の若者の未来を踏み躙り、切り捨てて良いわけではないというのに。

　学生時代の影響というのは大きい。この頃に貶され、蔑まれ、徹底的に下級意識を植え付けられてしまえば、そういう人間にしかなれなくなる。

　あの理事長は多数のために少数を捨てる人間なのかもしれないが、教育者としてそれは三流以下。
　ここは政治の場でも経済の場でもなんでもなく教育の場、学び舎だ。全ての若者の未来を育む場所。そこで切り捨てる存在を出さねばやっていけないなんて低能にも程がある。

　なので私はこの学校のシステムなんざくだらないと足蹴にするし、理事長のことは何一つとして尊敬していない。
　何せ教育者として決定的な欠点を持っているものだから。
　大人としての彼となんて接する機会はなく、私と彼の関係性はただこの学校の理事長と生徒。彼は私を生徒としか見ないし、私は彼を理事長としか見ない。
　そうして見た場合私が彼に下す評価は限りなく低い。
　なんであの人、教育の寵児とか言われてるのかね。寧ろ向いてないまであるわ。

　子供というのは素直で残酷。
　中学生というまだまだ幼いこの時分で差別を覚えた彼らの行く末が非常に心配だが、まあエリートコースに乗って会社勤めにでもなればそれほど表面化はしないのかもしれない。
　ただ一般社会では絶対やってけないと思うが。嫌われる人間の代表格に違いない。

　弱者を見出し、笑うことで心の安寧を保つ。
　実に愚かで、実に哀れなことだ。それを大人から教えられているのだから。

　何をとは言及しないが、きちんと差別問題について勉強したら良いと思う。ただの5教科とかよりも大事だから。
　自分より下がいる安心感や優越感なんかで不満を抑えるために生み出された悪しき歴史だってあるんだし。
　それと似たようなこと今やってんだよね。

貴方「あ」

　殺せんせー、出て来ちゃダメじゃん。