・ ページ31
イリーナ「イリーナ・イェラビッチと申します。皆さんよろしく」
そういえば、こんなキャラ、いたなぁ。
どう考えてもハニトラ系の殺し屋なのを察しつつ、うわぁ面倒なことになった、と遠い目をした。サボろうかな。
殺せんせーはイリーナ・イェラビッチに頼まれてベトナムへ飛んでしまった。
そういえば殺せんせーって巨乳好きだったなと思いつつ、まだ暗殺サッカー途中じゃん放り出すなとツッコミつつ。
高い美貌の彼女を見やる。
磯貝「授業始まるし、教室戻ります?」
磯貝君のその言葉に、煙草の火を付けながら面倒臭げだ。
彼女の口から出てくるのは、殺せんせーにデレデレとしていた可愛げのある女性の言葉ではない。冷たくキツい、プライドの高さが窺える言葉だ。あとちょっと性格悪そう。
赤羽「で、どうすんの? ビッチ姉さん」
イリーナ「略すな!」
良い略。
渚君をキスで撃沈させたイェラビッチの元に男が3人近付いてくる。
情報をくれるなら男を貸すと言うけど、そのwithBよろしく後ろにいる厳つそうな男達のことじゃないよね? 女子中学生が相手したいと思うようなタイプではないと思うのだけど。
まあ、どうせ失敗だな。
何せプライドが邪魔をしそうなタイプだ。普通の奴なら殺せても、殺せんせーを殺せるほどには見えない。
それに殺せんせーは色好みだけど、ハニトラが有効なタイプじゃないと思うしね。
失敗して苛立たしげなイェラビッチは3-Eの地雷を踏んだ。
まああの態度なら当然だし、失敗の仕方が素直にあの弾を使わずに実弾だったからとか馬鹿馬鹿しい限りだが。
超生物相手に冗談かますわけないだろう、とういかそれくらいの確認プロならして欲しい。
しばらくして教室に戻って来た彼女は、今度こそこの暗殺教室に受け入れられた。
イリーナ先生、よろしく。
愛美ちゃん、毒だと言って渡すのはどうなんだろうか。
暗殺対象に教えてもらった方法をそのまま素直に受け入れるのもどうなんだろう。
ちょっと私貴女が騙されやす過ぎて心配です。
案の定騙されてたしね。
でも落ち込んでる様子じゃなくて良かった。殺せんせーそこら辺上手いよねぇ。
127人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mol/L | 作成日時:2022年8月3日 20時