暗殺者の弟は泣き虫ヒーロー part１【東京卍リベンジャーズ×暗殺教室】 (ページ4)

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パチっと目が覚めて、やっと色々理解した。

貴方「えー、嘘でしょ？」

　溺れたことで思い出した、溺れ死んだ女の記憶。
　5歳という幼い子供の自我は20年以上生きた確立された自我に敵わず飲み込まれてしまい、今の私の意識は完全に氷室Aだ。
　この体の持ち主、飛燕Aではない。

　これが所謂転生というやつだろう。既に"Aちゃん"は消えてしまったのだから、もう遅いのだ。
　Aちゃんにもこの子の父親にも、亡くなっている母親含める他の方々にも申し訳ないが時既に遅し、どうしようも無い。
　ごめんね。君の分もちゃんと生きます。

貴方「はぁ」

　まだちょっと整理付かないけど、まぁそこは追々追いついてくるだろう。

　飛燕A。5歳の女児。
　母親は病気で亡くなっているため、シングルファーザーの家庭だ。

　鏡を見てみたが、髪は日本人らしい黒でも瞳が金だった。シャルトルーズイエローかカナリーイエローくらいだろうか。
　ハッキリした目元をしているためか、意志が強そうだと思わせる目だ。
　可愛いと綺麗だと綺麗系の、将来美人に育つだろう美幼女。ま、今はまだまだ可愛い盛りだけど。

桃矢「A！目が覚めたんか！」
貴方「パパ！」

　さてまずは日常を過ごそう。そうすれば自ずと慣れるだろうから。