暗殺者の弟は泣き虫ヒーロー part１【東京卍リベンジャーズ×暗殺教室】 (ページ12)

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関西ページ12

2度目のランドセル。買って1年にも満たない真新しいソレはピカピカと光を反射していた。

モブ「お、Aちゃんおかえり」

　中々に人相の悪い見慣れた男が声を掛けてくる。
　周りには同じように柄の悪い相貌の男達ばかりだ。大きな庭に聳える大きな和風屋敷の中には、大概こんな奴らばかりである。

貴方「ただいま！お父さんどこか知ってる？」

　小学生になって、大人ぶってるとでも言う風に変えた呼び方。初めは泣いてうるさかったけど、子供はそんなものだと周りに怒られていたっけ。

モブ「奥におってやわ。いつもんとこやさかい」
貴方「分かった、ありがとう！」

　ここは極道のお屋敷。
　慣れたように私の足は奥へ向かう。

貴方「お父さん、ただいま！」
桃矢「おかえりAー！」
仁「おお、おかえり」
貴方「あ、仁さん！ただいま！」

　なんで私とお父さんがこんなところにいるのかというと、今お父さんとお茶を飲んでいた相手、仁さんが大きく関わってくる。

　なんとも驚いたことに、どっちかというと優男な見目の我が父は昔相当にヤンチャをしていたらしい。実はめちゃくちゃ口悪いし喧嘩がお強かったりする。外見にはとんでもなく合わない。
　ヤンチャしてた時期に連んでいて、相棒なんて肩書きだったのが京極組組長の息子だった仁さんだ。こちらは見た目通り。
　今でも付き合いは深く、なんなら娘の私まで構ってくれる始末。ありがたいけどありがたくないのは御身分ゆえ。いやうんありがたいけどね？うん。