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真一郎の店を出てフラフラと深夜の渋谷を徘徊する。

 通報、するんだろうか、しないんだろうか。そこら辺の判断は真一郎次第か。
 あのカズトラってアニメじゃ確か情緒ヤバそうだったから上手いことケアしてくれると良いけど、真一郎そゆとこ不器用だから心配だ。
 上手く収まってくれると良いけどなぁ、と思いつつぷらりぷらり。

モブ「あ〜? なーに彷徨いてんだ、お前」
モブ「お、おい、こいつ」
モブ「んだよ、こんなチビにビビってんのか?」
モブ「ちげぇよ! 黒い服に黒い帽子、黒いマスク、右耳の鬼灯のピアス! こいつ、神出鬼没、手を出せば気付けば転がってるって噂の黒い蝶だ!」
貴方「その呼び方凄く不満」

 厨二っぽい。不良ってどいつもこいつも厨二センスしてんの?
 関西ではもっと酷い黒衣の舞姫とか黒揚羽だったけど、こっちでも黒い蝶だとか踊り子だとか夜烏だとか。兎に角はっずかしいネーミングセンスな訳だ。
 まあ、舞姫よかマシだけども!! 流石に姫はないな!

モブ「はあ? あの?」
モブ「す、すんませんっした!」

 ばいばーい。




貴方「え、結局通報もせずに許したの?」
真一郎「あぁ。反省してるみたいだったし、事を大きくするのもな。まあ万次郎に半殺しにされたんだし、十分だろ」
貴方「ふぅん」

 本人がそれで良いならそれで良いけど。

貴方「強盗2の方さ」
真一郎「一虎な。羽宮一虎」
貴方「勝手に個人情報晒すね。で、強盗2の方さ」
真一郎「変えねぇのな」
貴方「なんか情緒不安定だったけど、どうなったの?」
真一郎「……お前そう言うの鋭いよな」
貴方「え?」
真一郎「いや。ちょっと危なかったけど、圭介もいたし、万次郎が半殺しで許してたからな。多分もう大丈夫だろ」
貴方「へー」

 真一郎に聞くんじゃなかったわ。真一郎の大丈夫の信用性のなさよ。

真一郎「信じてねぇな?」
貴方「自分の胸に聞いたら。ま、事の顛末が聞けて良かったよ。噂も聞かないから不思議だったんだ。じゃあね」
真一郎「おいおい、待てよ」

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作者名:mol/L | 作成日時:2022年8月3日 20時

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