６０*主の桜 ページ10
俺の腕の中で泡となり消えた
空を舞う泡粒は淡い桜色
「……桜…咲いたよA……」
花の咲いてない桜の木に舞うその姿は
満開の桜のようだった
──────
──────────────────
「おー…今年は咲いてくれたじゃん」
「去年とは大違いだね」
春の暖かな風が心地いい…俺と安定は満開の桜を眺めていた
あの日、Aはこの場所で
俺達の目の前で消えた
「2度目の春…か」
Aが消えてすぐ訪れた春には
ツボミすらつけなかったこの桜の木が
今年はこんなに綺麗な花を咲かせた
「お！清光、安定ここに居たのか！
今日の昼は花見をするぞ！！」
「「 主 」」
あー…またいつもの"気紛れな思いつき"かな
新しい主は、いい事思いついたと言っては無茶な事ばっかりする人なんだよね
それに付き合わされてる俺達は大変だけど…
今度はどんな思いつきなのかちょっと楽しみにしてたりする
「…何？また今さっき思いついたとかじゃないのー？」
「昼餉に花見はさすがに無理なんじゃ…もう燭台切さん達も料理つくり終える頃だし」
「安心しなさーい！今日の花見は前もって伝えてあるんだ。だから花見の準備だ！」
珍しい事もあるなと思っていた俺と安定の頭に手を置きながら、主は桜の木を見上げていた
どうしてこの人は、そんな悲し気な顔をしているのか
「この木なんだろ？
お前らの主が大切に育ててたって桜の木は」
「そう…だけど」
俺達は新しい主の前ではAの話はほとんどしない。する時は自然と皆この桜の木の下まで集まってくる
「ここの本丸の皆はよくこの木を眺めてるからなぁ…桜の木の話はきいてたし、ならこの木がそうじゃないかと思ってたんだ」
「あ…別に秘密にしてた…とか、そういうんじゃないんだけど…何となく言えなくて」
俺達の頭を軽く1度撫でるとそのまま主は木に触れ話を続けた
「…俺もさ、この木が好きだ
こう触ってると落ち着くんだよな…前にいた主さんに、俺は会ったことないけどさ
お前達の事すげぇ愛してくれてたんだろうなってのがわかるんだ
俺も、負けないくらいにこいつらを大切にしていくから…安心して眠って欲しい」
A、見たがってた桜が咲いたよ
新しい主もバカみたいに優しくて、俺達を愛してくれてる
でも…やっぱりAがいないと
俺は幸せになんかなれそうにない
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のぞみ - もっとイチャイチャさせてください！ (2017年2月10日 13時) (
レス) id: 454f118451 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにあ(プロフ) - モノリスさん» コメントありがとうございます！や、ヤバイですか(o゜◇゜)こちらの番外編はたまーに更新するので、是非また読みにきて下さいまし(*´ω｀*) (2016年12月24日 4時) (レス) id: 0cb5d079ae (このIDを非表示/違反報告)
モノリス - これはヤバい(T ^ T) (2016年12月24日 0時) (レス) id: 63f656717a (このIDを非表示/違反報告)
ぽにあ(プロフ) - 朱羅＊ゆうねぇ＊さん» いつもありがとうございます(*´ω｀*)もう書きたい衝動が抑えれなくてこんな感じになってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました！！これからもよろしくお願いします(。・ω・。)ゞ (2016年12月4日 11時) (レス) id: 0cb5d079ae (このIDを非表示/違反報告)
朱羅＊ゆうねぇ＊(プロフ) - ぽにあさん» わぁい！続くんですね！これからも楽しませてもらいます( *｀ω´) (2016年12月4日 11時) (レス) id: 1f4c6477ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽにあ | 作成日時：2016年12月3日 2時
