５６*人でもなく刀でもない ページ6
「！！みんな、主達が帰ってきたよ！」
「主！！」
『皆ただいま…ごめんねこんな格好で…』
俺達は変わらず気が減り続けている主をつれて
本丸に帰ってきた
"みんなと本丸に帰りたい"
それが、主の願いだったから
『加州くん…あの桜の…木、みたいなぁ』
「うん、何処にでも連れていってあげるよ」
──────
────────────
「こんのすけ、主は…主の気は
…もう戻らないのか…」
「長谷部殿…申し訳ありません…
おそらくA様が入れられていた機械が原因でございます…」
主が連れ拐われたときいて
ここにいる全員が助けにいくと名乗り出た
だが、こんな大人数で行ってはすぐに犯人の目につくだろう
だから少人数で行かせたが…俺の判断は間違っていたのか…
もっと人数がいれば
主は、あんな事にはならなかったのではないか
「悪ぃが、その機械って何なんだ
俺っちがさっき、きいた話じゃ刀に戻すだけの機械みたいだったけど」
「その認識で間違いはありません」
「で、でもA姉は刀剣じゃ…ないです
そんな機械使っても…あの、意味ないんじゃ…」
虎を抱えながら今にも泣き出しそうな五虎退が問いかける。
「そうなのです！
あの者はA藤四郎の記憶を甦らせ、無理矢理刀にしようとしたようでしたが
全くの無意味なのでございます」
なら主は何故あんなに気が減ってしまったのか
なら主は何故
消えかけているのか
刀剣達の問いかけに、こんのすけは悩みながらも口を開いた
「これはあくまで推測です
A様は人間。ですから刀になるという事はございません
ですが、A藤四郎である事も間違いのない事実なのです。
その人間であり、刀剣であったという事が反発しあって起こった…悲劇なのだと思います…
A様は、刀にもなれず人として存在する事すらできなくなります。
まもなく…気は全て消え…そのお体も消え去るかと…」
主の気の減りかたと
あの姿をみて、皆薄々わかってはいた
だが、そんな事信じたくはなかった
気のせいだと
何かの間違いだと思っていたかった
だから、こんのすけのこの言葉に
誰も何も言えなくなってしまった
静まり返る本丸に
すすり泣く声だけが響いた
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のぞみ - もっとイチャイチャさせてください！ (2017年2月10日 13時) (
レス) id: 454f118451 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにあ(プロフ) - モノリスさん» コメントありがとうございます！や、ヤバイですか(o゜◇゜)こちらの番外編はたまーに更新するので、是非また読みにきて下さいまし(*´ω｀*) (2016年12月24日 4時) (レス) id: 0cb5d079ae (このIDを非表示/違反報告)
モノリス - これはヤバい(T ^ T) (2016年12月24日 0時) (レス) id: 63f656717a (このIDを非表示/違反報告)
ぽにあ(プロフ) - 朱羅＊ゆうねぇ＊さん» いつもありがとうございます(*´ω｀*)もう書きたい衝動が抑えれなくてこんな感じになってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました！！これからもよろしくお願いします(。・ω・。)ゞ (2016年12月4日 11時) (レス) id: 0cb5d079ae (このIDを非表示/違反報告)
朱羅＊ゆうねぇ＊(プロフ) - ぽにあさん» わぁい！続くんですね！これからも楽しませてもらいます( *｀ω´) (2016年12月4日 11時) (レス) id: 1f4c6477ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽにあ | 作成日時：2016年12月3日 2時
