【ツイステ】無職になったのでシェアハウスの管理人始めました

▽11:ハウスのルール ページ13

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ハウスができた経緯…？



｢知りません。実を言うと、私が知ってたのここの住所と… あ、あと築3年ってことだけで…｣


我ながら酷い。


｢…ふふ、なにその情報｣


あ、笑った。
笑うと少し柔らかい雰囲気になるんだ、ヴィルさん。
モデルさんの笑顔って、やっぱり綺麗だな。



｢でもそうよね、まぁそんなことだろうと思ったけど｣

｢え？｣

｢福蔵さん、良い人だけどそういうトコロで細やかな気遣い出来そうじゃないもの。というか、ま、人数も知らないなら知らなくて当然よね｣

｢え、ん？なんの…｣

｢ちょっとトレイ、ケイト！ アンタ達も来て｣

｢ん、どした？｣

｢はいはーい。｣



向こうで4人で話してた所から抜けて、2人も来てくれた。
デュースさんとエースさんも話に一旦区切りをつけたのか、冷蔵庫にさっき買ったものを片っ端から突っ込んでいる。



｢いい？今からこのハウスのルールを一通り説明するから。覚えられないならメモして。
ま、誰かしらに聞けば答えてくれるとは思うから、今日無理に覚える必要はないわ。｣

｢は、はい！｣

｢アンタ達は一緒に説明して｣

｢あー、分かった｣

｢りょーかい！任せて〜｣


慌ててバックから小さいメモ帳とボールペンを取りだす。




｢まず… さっきも言ったけどこのハウスに住んでいるのは全部で22人。
基本的に全員が揃うことはまず無いけど、1ヶ月に最低1回はやってる大掃除の日は全員集まるようにしてるわ。 それ以外は、きちんと家賃さえ払えば出入りは基本自由… まぁこれは部屋の引き継ぎ資料に書いてあると思うから、読んでおいて｣


｢は、はい｣


｢でねでね。この建物、大きいでしょー？階が全部で3階まであるんだ。｣




にっこり、ヴィルさんの説明を引き継ぎつつ、
ケイトさんが指で階を示す。



｢まず1階がここ、リビングとー、あと洗面台と大浴場ね。 風呂付きの部屋使ってる人もいるけど、数が少ないから毎年争奪戦になるんだよね〜
4月頃にリセットして色んな方法で奪い合うのが毎年恒例行事ってわけ｣

｢今年は近くの山を貸し切った鬼ごっこだったな｣

｢や、山をですか！？｣

｢ご近所のおじいちゃんが貸してくれたんだよね〜特別にって！そんな本格的なところじゃないし、傾斜もあんまないから安全だよ｣

｢へ、へ〜…｣



お風呂のために鬼ごっこを山で…
なんだか住んでる世界が違うみたいだ。

…楽しそうだけど。

▽12:2棟→←▽10:選択ミス

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