#116 傷跡が、痛い ページ26
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｢あれぇ？もしかしてA？｣
私はこの声を_______知っている。
それはもう、よく。
右腕についた切り傷の跡が、痛むほどに。
｢………！｣
｢あぁ〜！やっぱりAじゃん｣
｢…｣
｢は？まじ？｣
｢えー、来てたんだァ。なんかウケる。｣
香水くさい香り。目が痛くなりそうな原色の服。
キンキンと耳に響く_____頭痛がしそうな笑い声。
2年前_____私を虐めてた、あの頃のまま。
何も変わらない、女ども
｢あれぇ？今日は守ってくれるオトモダチいないんだぁ｣
｢そりゃそうっしょ。こいつオタクだし｣
｢あ、ボッチなん？かわいそー｣
ニタニタ、くすくす。下卑た笑い声。
高いヒールの音を鳴らしながら近づいてくる。
｢……なんでここに｣
｢は？フツーに握手会のチケット当たったからに決まってんじゃん｣
｢いや嘘で草〜。レイナ達から当たったチケット奪った癖に｣
｢いいんだよ、あいつらアタシ達に逆らえないしサ｣
どうやら、もう既に新しいいじめのターゲット達がいて、
その子達から取り上げたチケットでここに来たらしい。
胸糞悪い。吐き気がする。
こいつらの一挙一動、一つ一つに
大好きな彼らへの侮辱すらも含まれている気がして。
やめて 近づかないで お願い
もう早く、どこかに行って
｢あんた虐めなくなってからマジつまんなくてさぁ｣
｢そーそー。さっさとアイツらとの友達やめろよ。そしたらまた遊んでやるからw｣
｢光栄でしょ？アンタみたいなブスに、生きてていい理由が出来んだよ？喜べよ｣
な…
何言ってんだ、こいつら。
本気で絶句して、言葉が出てこなかった。
虐めていたことが光栄？喜べ？
本気でそう思ってんなら、
人間やり直した方がいいと思う。絶対。
しかしそんな私の胸の内など知る訳もなく、
荒々しい言動は更にエスカレートしていく。
｢つかAも握手会でしょ？アタシ達の分のグッズも買ってきてよ｣
……は？
いやいや、待て待て。
何言ってんだ。 ほんとに。
｢あ、それめっちゃ名案じゃん〜。あたしタオルね｣
｢私缶バ〜｣
｢おら、さっさと行けやグズ｣
｢は！？ …！ や、やめて！行かない！！｣
｢あ？？｣
ドンッと突き飛ばされよろけるが、慌てて体制を立て直す。
走って逃げようとしたが______パシッと右腕を捕まれた。
そっちは
あんたが カッターで刺した傷跡が 残ってる方
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玲羅(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (3月6日 23時) (
レス) @page44 id: cb3a3c8e5d (このIDを非表示/違反報告)
リーラ@9616(プロフ) - 更新ありがとうございますぅう！！この話好きすぎてあっという間に読み終わってしまいますwディアソの反応めっっっちゃ気になります！これからも頑張ってくださいっ！ (2月12日 20時) (レス) id: 3db718f3e8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ディアソムニア握手会どんな反応なのかとても楽しみです！ (2月12日 12時) (レス) @page42 id: c59a6d75f0 (このIDを非表示/違反報告)
いな(プロフ) - 更新ありがとうございます; ;♡ (2月11日 13時) (レス) @page42 id: b119702f9a (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお(プロフ) - 陰ながらずっと待っていました…。更新ありがとうございます;;; (2月11日 1時) (レス) @page41 id: 5d13c7f91a (このIDを非表示/違反報告)
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