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33話 ページ33






「先輩っ、ほんとに僕のこと好きですか?ほんとに?もう誰かのところに行ったりしませんか?」

「しないよ。てかさせてくれないでしょうが」

「させるわけないです。だって僕の先輩ですもん。僕の、運命の人ですもん。誰にも触れさせない」


にへらぁっと顔を緩ませた相川くんが可愛くて顔を隠す。

心臓に悪いなぁ…ほんと。

しばらく隠していると指に暖かい何かが触れる。

それは親指から始まって、人差し指、中指と来て小指に飛ぶ。

最後に薬指に触れて付け根に再度触れた。


「…先輩、指の間から見てるでしょ」

「っいや、えっと、あの、うん、びっくりして…」

「ふふっ…これは約束です。大人になるまでここは空けといてくださいね」

「……っう、ん」


久しぶりに緊張した。

イケメンがやるとほんとかっこよすぎて心臓破裂するからやめて欲しい。

しかも今のってそういう事だよね?空けとけってあれだよね?

認識したのと同時に顔に更に熱が集まって恥ずかしかった。

まあそれを隠すことも許されなくて手を掴まれてしまったんだけど。


「あともう一つ……これは先輩がもう誰かに襲われないようにするためにやるべき事です」

「…?」

「先輩、ほんとに、ほんとに僕の番になってくれますか?」

「………っそういうこと」


相川くんはほんとに俺を離さないと決めたらしい。

これは契約の誘い。

今まで色んな人にされそうになって頑張って守ってきた。

それを相川くんにしてもらうことによって俺達はほんとに離れられなくなる。

ほんとの意味でだ。死ぬまでずっと。

前から気持ちは聞いていた。

相川くんの俺に対する気持ちの本気さはしってる。

それを無下にするつもりは無い。

だからこそ、俺がここで断ってはいけないのだ。

俺はゆっくりと、震えながらうなずいた。

相川くんは俺を起こして背後に回る。


「ほんとに、ほんとにいいんですね?もう離れませんよ?言葉なんかじゃなくてもっと強いもので縛られますからね?」

「…っもう大丈夫だから、相川くんがいいからっ、やっていいよ」

「……っ」


そして相川くんは静かに俺のうなじを噛んだ。

とてつもない痛みとともに体が震える。

心臓がドクドクと数回波打ったあと暖かい何かが体に入った気がした。


「け、こう痛いなぁ…っ」

「大丈夫ですか…?強く噛んじゃったかも、」

「ん、大丈夫、こんなんでいいんだったらもっと早くからやればよかったね」







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ぷわ猫 - なんかすっごい好きです←素晴らしい神作ありがとうごさいます、、、!癒しすぎる、、、 (2020年4月8日 23時) (レス) id: 82f2e315dc (このIDを非表示/違反報告)
どーる(プロフ) - ライ@寂しがりやの泣き虫テディベアさん» 私もこういう女の子好きなんです!! (2017年10月23日 4時) (レス) id: b65a035319 (このIDを非表示/違反報告)
どーる(プロフ) - 藍薇さん» 素直に嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2017年10月23日 4時) (レス) id: b65a035319 (このIDを非表示/違反報告)
どーる(プロフ) - む犬さん» ありがとうございます!励みになります(*´^`) (2017年10月23日 4時) (レス) id: b65a035319 (このIDを非表示/違反報告)
ライ@寂しがりやの泣き虫テディベア(プロフ) - 柳さん大好き… (2017年10月16日 16時) (レス) id: 799577fb0d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:どーる | 作成日時:2017年8月22日 22時

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