アリアドネと糸 3 JM

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JM Side




スマホが電話の着信を知らせて鳴ってる。





まだ迎えの時間じゃないはず…



もうちょっと寝てたいんだけど。





手を伸ばしてスマホの画面を見ると、Aの文字。






『A？』





思いがけない着信に、嬉しさと、どうしたんだろうという疑問を抱きながら、通話をタップした。






『A？おはよう』







『…もしもし、ジミンさんですか？』






スマホから聞こえたのは、男性の声で、


一瞬で心臓が掴まれたような感覚になる。






『…え？』







男性『私はエテルノのコウさんの後輩で、一昨日コウさんと一緒にお会いした者です。


Aさんのことで、お伝えしないといけないことがあってお電話しました』






エテルノのコウって？


これ、Aのスマホだけど。






『…この、電話番号…』




コウというワードと今の状況に、

また一昨日の、怒りや焦りに似た嫌な感情が込み上がる。









男性『Aさんが、昨晩ケガをして、病院に運ばれました』




『ケガ？！病院って』




男性『命に関わるとかではないのですが、今は薬で眠っています。


それで、詳しいことを、コウさんが、あなたに話したいそうで、


朝早くてすみませんが、




できれば午前中、コウさんと会う時間もらえませんか？』







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