検索窓
今日:33 hit、昨日:8 hit、合計:158,211 hit

107 ページ7

.





気がつくと、どこかのベッドの上だった。





蛍光灯の光が眩しくて、顔を顰める。






「痛…」





KO「A?」





ベッドの横には、コウさんと通訳スタッフの田中さんがいて、


2人とも眉を顰めてこちらを見ていた。






「コウさん…、田中さん…、ここは」






KO「病院。


…たぶん今、体動かすと痛いから、そのままでいた方がいいよ」





…体?




「イタッ」



体中が熱を持っているような感覚で、少し力んだだけでも、刺すような痛みが走る。


さらに、痛いと言ったことで、また背中あたりが痛くなる。


痛くて唸るしかできない。







どうしてこうなったんだっけ?


記憶を整理しようとしたところで、


田中さんが、みんなに連絡してくる、と部屋を出ていった。









コウさんがそれを見やったあと、私を見て、




KO「A、一晩寝てた。


身体中打撲してるけど、脳に異常はなさそうだって。


でも、日本帰ってからきちんと検査した方がいいとは言ってた」






「そう…ですか」




一晩寝てた、とか、全身打撲とか、言ってることは理解できるけど、

今の状況が理解できず、人ごとのような返事になる。







KO「A、夕べ…何が起きたか、覚えてる?」




コウさんが、窺うように聞く。









そう、昨日の夜…何があったんだっけ。




頭のもやを掻き分けて、記憶をたどる。






昨日はエテルノのライブがあった。



ライブのあと、私は、コウさんたちと、打ち上げ会場に向かっていた。



その打ち上げ会場で…、





いや違う、

打ち上げ会場には行ってない。









…そうだ、



お店の前で、知らない女の人に、階段から引きずり落とされた。









 

何が起きたかを思い出すと同時に、




あの冷たい目と、





"ジミニのそばにいるのは私"




という言葉が思い出された。





.

108→←106



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (447 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1350人がお気に入り
設定タグ:JIMIN , BTS , ジミン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

yuri(プロフ) - s2v1ovez3z3さん» こちらの方こそありがとうございます!最後捲るように終わらせてしまったので、不完全燃焼で書いてみました 笑 やっぱり甘いのが一番ですね♡ありがとうございました☺️ (2022年7月13日 0時) (レス) id: b75d6993e1 (このIDを非表示/違反報告)
s2v1ovez3z3(プロフ) - 完結してしまったー😭私の楽しみがー😭と思っていた所に甘々なその後を書いて下さって本当にありがとうございます♡♡ (2022年7月10日 23時) (レス) @page31 id: 718f60282f (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - ☆サラ☆さん» ありがとうございす!そうなんです…書きたいなぁとちょうど迷っていたので 笑、まとまりましたら、アップさせていただこうと思います。ありがとうございます(T-T) (2022年7月3日 22時) (レス) id: 38d37401de (このIDを非表示/違反報告)
☆サラ☆(プロフ) - 完結おつかれさまでした。でもお話終わってしまったのが寂しいです😭番外編でラブラブに過ごす2人がまだ読みたいです。 (2022年7月3日 17時) (レス) @page26 id: 36e5a424ed (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - イズミさん» 大変嬉しいコメントありがとうございます(T-T)こんな世界線あったらいいなと思って書いていましたので、共感いただけて本当に嬉しいです。ありがとうございました! (2022年7月2日 16時) (レス) id: 6d0cac4372 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:yuri | 作成日時:2022年6月7日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。