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『すご…』
目の前には夜の大きなマリーナが広がっていて、
マリーナを囲むように、きらきらと煌めく都会的な建物が建ち並ぶ。
その中でもひときわ高い建物の最頂部から、四方八方へ光の線が放たれて、マリーナを照らしている。
JM『幻想的だね』
目の前の光景に見惚れる私を、ジミンが後ろから優しく包んでくれた。
『うん、すごく綺麗』
私たちは今、シンガポールのマリーナ湾に面した、ある高級ホテルの高層階にある部屋に付いたプライベートプールに浸かり、
そこから、かの有名な天空に浮かぶ船とマリーナ湾が織りなす光のショーを見ていた。
日本がハロウィンで沸いている時期に、
2人で何度か話した、日本と韓国以外の場所に来ている。
ショーに魅入る私の耳元で、ジミンが、
『やっとこうして、時間を忘れて、一緒にいられる』
と呟いた。
耳元に落とされる刺激と、艶のある言い方に、私の全神経がもっていかれる。
ジミンのいる後方へ顔向けると、あっという間に掬うようなキスで唇をふさがれ、
待ちわびた時間とそれに、言葉にできないほどの幸せを感じた。
少しして唇を離したジミンが、視線を私の左肩に落とし、そこを撫でながら言う。
JM『…ここ、まだ痛む？』
そこは、ユナさんに階段から落とされたときに、ヒビが入って、最後まで痛みを感じている場所。
『もう、ほとんど大丈夫』
私は首を少し横に振って答えた。
…私の傷はもうすぐ治る。
正直、ユナさんのことを知らない私は、傷が治れば、それほど気にならないケガだ。
それよりも、ジミンが受けた衝撃や、抱く後悔の念の方が、きっと、ずっと重く深く、簡単に癒えないように思う。
私がそのことにかけられる言葉はわずかだと思うけれど、
ジミンが少しでも幸せを感じてくれるように、自分のできることをしたくて、
私の肩を撫でるジミンの手に、自分の手を重ね、もう一度、『大丈夫だよ』と伝えると、
ジミンはほっとした表情を浮かべてくれた。
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yuri(プロフ) - s2v1ovez3z3さん» こちらの方こそありがとうございます！最後捲るように終わらせてしまったので、不完全燃焼で書いてみました 笑 やっぱり甘いのが一番ですね♡ありがとうございました☺️ (2022年7月13日 0時) (
レス) id: b75d6993e1 (このIDを非表示/違反報告)
s2v1ovez3z3(プロフ) - 完結してしまったー😭私の楽しみがー😭と思っていた所に甘々なその後を書いて下さって本当にありがとうございます♡♡ (2022年7月10日 23時) (レス) @page31 id: 718f60282f (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - ☆サラ☆さん» ありがとうございす！そうなんです…書きたいなぁとちょうど迷っていたので 笑、まとまりましたら、アップさせていただこうと思います。ありがとうございます(T-T) (2022年7月3日 22時) (レス) id: 38d37401de (このIDを非表示/違反報告)
☆サラ☆(プロフ) - 完結おつかれさまでした。でもお話終わってしまったのが寂しいです😭番外編でラブラブに過ごす2人がまだ読みたいです。 (2022年7月3日 17時) (レス) @page26 id: 36e5a424ed (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - イズミさん» 大変嬉しいコメントありがとうございます(T-T)こんな世界線あったらいいなと思って書いていましたので、共感いただけて本当に嬉しいです。ありがとうございました！ (2022年7月2日 16時) (レス) id: 6d0cac4372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuri
| 作成日時：2022年6月7日 23時
