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Yuna side
JM『ヌナ…、
ヌナの話は…わかりました』
ジミンは視線を落として、静かにそう言った後、
視線を上げ、強いまなざしで私を捉えた。
JM『でも、そんなこと…
俺は一切…、あなたに求めてません』
『ジミナ…』
JM『確かに、ヌナは近くにいるし、俺たちの状況もよくわってくれていて、心強いです。
…でも、特別な人として支えてほしいと思ったことは、
…一度もありません』
ずっと前から心の奥底ではわかっていて、
見ないように蓋をしていた真実が飛び出してくる。
でもそれが嫌で、私はまた奥底に押し込もうとする。
『でも…、だからって、あの人は、ジミナのこと、知らなすぎだよ。
忙しいジミナに、ホテルまで会いにこさせるとか…
JM『それは俺の意志です。
仕事と彼女とのことを、どうコントロールいくかは、俺が決めて、やることです。
…ヌナがどうこう言うことではないし、
…ましてそういうことを理由に、
彼女を攻めて、手を出していいことなんて、
一つもないです』
そういうジミンは、もう泣きそうな顔はしていなくて、
おそらくその表情は、私に対する、怒りをにじませたもの。
私の知っている優しいジミンは、
"ジミナのため"と言えば、
『仕方ないなぁ』と、困った顔をしながらも、受け止めてくれる人だった。
描いていたのとは違う展開に、悲しさがこみ上げてきて、
押し込もうとした真実が、一気に雪崩のように押し寄せる。
― ずっとわかってた ―
『…ジミナのことが、…ずっと好きだった…。
ずっと、そばで支えてきた。
それなのに…、あの人が現れたとたんに、
ジミナがどんどん、私の知らないところに行っちゃって…
あの人がいなければ、
私がジミナの力になってあげられる、って、
…そう思ったら、あの人が邪魔だと思って…、
止められなくて、
…あの人を階段から落とした』
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yuri(プロフ) - s2v1ovez3z3さん» こちらの方こそありがとうございます!最後捲るように終わらせてしまったので、不完全燃焼で書いてみました 笑 やっぱり甘いのが一番ですね♡ありがとうございました☺️ (2022年7月13日 0時) (レス) id: b75d6993e1 (このIDを非表示/違反報告)
s2v1ovez3z3(プロフ) - 完結してしまったー😭私の楽しみがー😭と思っていた所に甘々なその後を書いて下さって本当にありがとうございます♡♡ (2022年7月10日 23時) (レス) @page31 id: 718f60282f (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - ☆サラ☆さん» ありがとうございす!そうなんです…書きたいなぁとちょうど迷っていたので 笑、まとまりましたら、アップさせていただこうと思います。ありがとうございます(T-T) (2022年7月3日 22時) (レス) id: 38d37401de (このIDを非表示/違反報告)
☆サラ☆(プロフ) - 完結おつかれさまでした。でもお話終わってしまったのが寂しいです😭番外編でラブラブに過ごす2人がまだ読みたいです。 (2022年7月3日 17時) (レス) @page26 id: 36e5a424ed (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - イズミさん» 大変嬉しいコメントありがとうございます(T-T)こんな世界線あったらいいなと思って書いていましたので、共感いただけて本当に嬉しいです。ありがとうございました! (2022年7月2日 16時) (レス) id: 6d0cac4372 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yuri | 作成日時:2022年6月7日 23時