118 ページ18
.
Yuna side
『ジミナの大事な人って、何?』
自分でも驚くくらいの低い声が出て、
ジミンは怪訝な顔をした。
『忙しいジミナを振り回して、
おとといだって、わざわざテレビ局まで来て、パフォーマンス前のジミナを惑わせて、
ジミナが忙しいのに、平気でその合間塗って、ホテルまで会いにこさせた』
JM『ヌナ、どうしてそれを…』
堰をきったように、心の中の言葉が溢れ出て、
目の前のジミンの顔がみるみる険しくなるのが、わかる。
でも、止めることはできない。
『ジミナのこと何もわかってないあの人が、ジミナの大事な人なんて、おかしい!
だから…、
ジミナの近くにいるのはあなたじゃないってわからせるのに、あの人を―』
JM『ヌナ!』
そこまで話したところで、ジミンとは思えないくらい、はっきりした強い口調で、遮られた。
目の前の愛しい人は、表情は険しいけど、
"泣いている"
そう思えるくらい、悲しそうな顔をしている。
JM『ヌナ…、どうして…』
どうして…?
『…そんなの、決まってる。
私が、ジミナの一番近くにいて、ジミナを支えたいから。
ずっと前からそう思って、近くで見てた。
春くらいから、ジミナがどんどん変わっていって、
おかしいと思って、探ったら、あの人がいた。
…許せなかったの。
ジミナの仕事のことも、環境のことも、何もわかっていないあの人が、ジミナの特別になるなんて。
熱愛報道のときだって、あの人は、何もできなかった。
…私は違う。
ジミナのこと全部理解した上で
ジミナの近くにいて、ジミナを支えてあげられる!』
そこまで伝えたところで、もう一度ジミンを見る。
ジミンはやっぱり泣きそうで、
でも顔を顰めて、何かを耐えているように見えた。
.
1350人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuri(プロフ) - s2v1ovez3z3さん» こちらの方こそありがとうございます!最後捲るように終わらせてしまったので、不完全燃焼で書いてみました 笑 やっぱり甘いのが一番ですね♡ありがとうございました☺️ (2022年7月13日 0時) (レス) id: b75d6993e1 (このIDを非表示/違反報告)
s2v1ovez3z3(プロフ) - 完結してしまったー😭私の楽しみがー😭と思っていた所に甘々なその後を書いて下さって本当にありがとうございます♡♡ (2022年7月10日 23時) (レス) @page31 id: 718f60282f (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - ☆サラ☆さん» ありがとうございす!そうなんです…書きたいなぁとちょうど迷っていたので 笑、まとまりましたら、アップさせていただこうと思います。ありがとうございます(T-T) (2022年7月3日 22時) (レス) id: 38d37401de (このIDを非表示/違反報告)
☆サラ☆(プロフ) - 完結おつかれさまでした。でもお話終わってしまったのが寂しいです😭番外編でラブラブに過ごす2人がまだ読みたいです。 (2022年7月3日 17時) (レス) @page26 id: 36e5a424ed (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - イズミさん» 大変嬉しいコメントありがとうございます(T-T)こんな世界線あったらいいなと思って書いていましたので、共感いただけて本当に嬉しいです。ありがとうございました! (2022年7月2日 16時) (レス) id: 6d0cac4372 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yuri | 作成日時:2022年6月7日 23時