アリアドネと糸 3 JM

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Yuna side




ジミンはまっすぐ私を見ている。




自分の心臓がうるさく脈打っているのがわかる。





でも頭の中は妙に静かで、ジミンの表情から、考えていることを探ろうとする。





ジミンの眉間には皺が寄っていて、



怒っているとも、泣きそうとも、とれた。

　







ジミンに、



…しかもこんなに早く知れるとは思っていなかった。




あの人、昨日見たときは、結構大けがしたように見えたけど、


もうジミンと話してるってことは、その程度のケガだったってこと？







JM『ヌナ』






ジミンに呼ばれて、彼の目を見つめる。



さっきよりその表情は険しくなっていた。





『ジミン…』





そんな顔、しないで。



そう言って、その頬を撫でてあげたい。






…でも、わかってる。



私にそんなことはできない。






JM『お願い、ヌナ、教えてください』




ジミンが懇願するような視線を向ける。






答えに迷って、私が無言でいると、



ジミンが視線を落として、静かに言った。








JM『その人、



…俺の大事な人なんです』








"俺の大事な人"








ジミンの口からその言葉を聞いた瞬間、




繕っていたものが、音を立てて崩れるのがわかった。






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