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JM Side
TH『ジミナ、この後Aさんとどこで会うの?』
リハが終わって、ホテルに戻る途中で、テヒョンがこそっと聞いてくる。
JM『え、どこでもいいじゃん。てかテヒョナもしかして…』
TH『俺も最後にAさんに会いたーい♪』
JM『えーー…』
いいじゃん、すぐ帰るから、と駄々をこねる。
でも、こうなれたのは半分テヒョンのおかげだし、と思って、『ちょっとだけな?』とオッケーした。
ホテルに着いてバーに上がれるエレベーターを探して歩き回る。
旧館には韓国語のルビがなくて、人も少なく、手間取って、テヒョナとウロウロしていた。
ふと、後ろでウロウロしていたテヒョンが、怖い顔をして言う。
TH『ね… 俺、今Aさんぽい人が、男の人に連れていかれるの見たかもしんない…』
JM『は? 何言ってんの?』
TH『たぶん、Aさんだった』
見間違えじゃない?と言おうとした瞬間、
「やだっ、離して!」
JM・TH『!!』
そこからは急いで声のする方へ走り、一瞬通り過ぎかけた階段の影で、同年代くらいの男と、その奥に震えるAさんを見つける。
よく見えないけど、Aさんが男に覆われる形になっている。
思わず飛び出そうとすれば、テヒョナが、俺を止めて、
『俺が行く』と小声で言った。
落ち着けってこと?テヒョナ。
でも俺、そんなに落ち着いていられないよ。
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作者名:yuri | 作成日時:2022年1月26日 0時