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43 JM ページ43

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JM Side



TH『ジミナ、この後Aさんとどこで会うの?』



リハが終わって、ホテルに戻る途中で、テヒョンがこそっと聞いてくる。



JM『え、どこでもいいじゃん。てかテヒョナもしかして…』



TH『俺も最後にAさんに会いたーい♪』




JM『えーー…』


いいじゃん、すぐ帰るから、と駄々をこねる。



でも、こうなれたのは半分テヒョンのおかげだし、と思って、『ちょっとだけな?』とオッケーした。





ホテルに着いてバーに上がれるエレベーターを探して歩き回る。


旧館には韓国語のルビがなくて、人も少なく、手間取って、テヒョナとウロウロしていた。



ふと、後ろでウロウロしていたテヒョンが、怖い顔をして言う。




TH『ね… 俺、今Aさんぽい人が、男の人に連れていかれるの見たかもしんない…』



JM『は? 何言ってんの?』



TH『たぶん、Aさんだった』



見間違えじゃない?と言おうとした瞬間、





「やだっ、離して!」



JM・TH『!!』




そこからは急いで声のする方へ走り、一瞬通り過ぎかけた階段の影で、同年代くらいの男と、その奥に震えるAさんを見つける。



よく見えないけど、Aさんが男に覆われる形になっている。




思わず飛び出そうとすれば、テヒョナが、俺を止めて、
『俺が行く』と小声で言った。




落ち着けってこと?テヒョナ。




でも俺、そんなに落ち着いていられないよ。





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作者名:yuri | 作成日時:2022年1月26日 0時

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