気になるYGのあの娘 (ページ41)

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『ねー、なにこれ…』

「何って…見りゃー分かんだろ、マーキングだマーキング」

『はぁ～っ？』

久しぶりに恋人らしい触れ合いが済んで

気持ちもすっかり満たされたというのに

『マジでふざけんなよ』

『どーしてくれんだよ、おいっ！』

顔は可愛いくせして

どーしてこうも口が悪いんだ、お前は

まー別に今に始まったことじゃないけど

それぐらい威勢がよくなくっちゃ、こっちが困る

「んなの二日もすれば消えんだろーが、」

ホントは俺の名をその華奢な身体に刻みたいぐらいなのに

お揃いのピアス、アクセなんて何の意味もないんだから

「ちゃんと見えねーとこにしてやっただろーが、それとも何か？誰かに見せる予定でもあんのかよ、」

『…随分と幼稚なことするようになったな、ミンユンギよ』

「うるせぇーよ…」

分かってるんだ…

そーゆうことお前が一番嫌うってことも

気付いたらしてしまった自分のアホらしさも

全部分かってたのに

「…わりぃ、」

『……？』

でも、やっぱり不安で仕方ない…。

だって、次はいつお前に会えんだよ

また連絡が途絶えたらどーしようとか、お前に今度何かあったときは俺はどこにいるんだろうかとか

そんなことばかり考えてて

幸せなはずなのに

重なったばっかなのに

体が少し離れただけでもうこれだよ

許されるのなら首輪でも付けて連れ回してやりたい

こいつは俺のだって！みんなに言いふらしてやりたいのに

でも実際にはそれが出来ないばかりか、万が一噂になったとしても否定し続けなきゃならない

『…ユンギ、あのね…』

「……？」

『…私がアイドル辞めるって言ったらどーする？』

「…………。」