気になるYGのあの娘 (ページ35)

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結局、Aはテヒョナと観光地を幾つか巡り満足気な顔をして一人で空港に向かったそうだ

TH「良かったね、ユンギヒョン笑」

「あ？」

TH「Aちゃんと、より戻したんでしょ？」

「……あ、」

TH「えっ、違うの…？」

「いや、違う違う。そうじゃなくて、言うの忘れた…」

言葉にするのを忘れた…

突然だったけど会いに来てくれたことが嬉しくて

たった一晩だけど傍に居てくれたことに安心して

こんな俺だけど、この先色んなことがあるかもしれないけど

また付き合おうって

ちゃんと言うつもりだったのに

言うべきだったのに

言いそびれてしまった…

TH「…大丈夫だよ、だってユンギヒョンに会えてすごく嬉しそうだったよ？」

「あぁ…そーか。…ありがとな、テヒョナ」

TH「うん笑」

お前がいなきゃ、Aとまた笑い合える日が来ることもなかったかもしれない

テヒョナが、俺の知らないとこでAと繋がっていてくれたからこそ今の俺たちはあるんだよな…

「ごめんな、テヒョナ…」

TH「ん？」

「いや、なんでもねーよ笑」

TH「へんなの～笑」

とりあえず今は感謝すべきなんだと思うんだ

出会うきっかけをくれたこと、ケンカしていつも仲裁に入ってくれたこと、今回も全部テヒョナのおかげなんだから

テヒョナがずっとAを好きだったことは知ってたさ、知っててこいつから奪ったんだから

だから大切にしなきゃならないんだ、Aを…

テヒョナの分も、母親の分も

あいつが嫌だと言っても、思う存分に甘やかしてやりたい

それが愛ってもんだろ？