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メ「そう揶揄ってやんなよ」
『ちょっと面白くて』
キ「本当はなんなの？」
メ「まあ…わかりやすく言えば…従兄弟、みたいな？」
ディ「従兄弟…」
キ「ってことは君も！？」
『…私は竜族って言ったよ。さっき竜になってあげたでしょ』
エ「そ、そうでした…」
ｴｽ「それにしても、まさか団長殿の血縁者が、今は滅びた竜族とは…」
マ「ああ、私も正直驚いている」
バ「俺は別にどうでもいいー♪」
メリオダスは呆れたようにため息をついてからアンネリーゼをじっと見る
メ「アンネリーゼ、なんで人間をこの森から追い出すんだ？」
『……』
エ「ぁ…」
メ「昔はそんなヤツじゃなかったはずだ。一体何があった？」
『…ここに来る人はただの人間じゃない…大体が密猟者なの』
ディ「え？」
『私が保護したグリフォンとか、精霊魚とか…そういう森の動物を、
取って売ろうとしてる。みんな最近眠れてない…だから追い出す』
キ「そんなことが…」
マ「確かにここで見る生態系は妖精王の森とも異なるようだ」
『それは…ここはかつて、精霊の地、だったから…』
エ「精霊の地？」
『うん…もう何百年も前に精霊は途絶えてしまった。それを治めていた
精霊の王が亡くなったことで、竜神が過激になったの…それで今の状況』
エ「随分お詳しいんですね」
『…この森はすごく物知りだからよく話を聞くの』
エ「樹木とお話ができるんですか？」
『うん、なんかできた』
キ「？…」
ディ「でも、精霊の王様が死んじゃって、どうして竜神様はおかしく
なっちゃったの？」
『…そ、それは…』
アンネリーゼは下を向いてぎゅっと服を握る
ディ「あ、言いたくなかったら別に…」
『大丈夫。その理由はね…愛していたからだよ』
キ「愛していた？」
『うん、精霊の女王様と竜神は愛し合って、子供もいたんだよ。
でもその子供が大きくなったら、竜族を裏切って…竜神が呪いを
かけたんだって。それを解くために力を使い果たしたって…』
エ「アンネリーゼ様…」
アンネリーゼは今にも泣きそうな顔をしていた
ディ「竜族を裏切ったって…団長みたいな？」
メ「俺？」
メリオダスはいきなりで、間抜けな声を出す
『まあ…そんな感じ、かな。竜族にはね、混沌勢っていう戦闘派と、
傍観勢、調和勢っていう戦闘反対派の三つの派閥があったの。
竜神は混沌勢で、もちろんその子供も混沌勢だった…』
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作者名：ゆっきーぷ | 作成日時：2022年9月19日 23時
