section 11 ページ35
【一方、上空では】
デ「お前は誰だ？」
エ「私は女神族・エリザベス。これ以上進んではダメ」
ﾒﾗ「わざわざ死にに来たのかしら？」
ガ「あの魂、わしが食っていい？」
モ「フン…ここ数日の間に数万以上に上る同胞たちが次々と姿を消して
いる。そして彼らのものと思われる微弱な魔力が、この森より
発信されている。それも大量にね、お嬢さん、この事実をどう
捉えるかね？」
エ「え…」
デ「返してもらおうか」
エ「私たちが…あなた達の仲間を捕虜にしていると…？
とても信じられないわ」
デ「お前が信じるかどうかなんて関係ない。こっちは仲間を連れて帰る、
それだけだ」
エ「でも、ここはとにかく引き返して。リュドシエルが何か企んでいるわ」
デ「信じられっかよ。それともそれがハッタリじゃねえ根拠があんのか？」
エ「無いわ。でも信じて。私は早くこの戦いを終わらせたいの」
デ「………」
フ「………」
辺りの魔神族は静かになった
ガ「どうした？」
フ「どうやら昨日の兵を追い返したのはあの小娘のようです。
あの目を見ていると、戦うことが嫌になるとか…」
デリエリとエリザベスは近い距離で話し合っている
デリエリがだいぶお怒りのようだ
デ「信じて欲しけりゃ同胞を解放しろ」
エ「その話が真実なら、今すぐ掛け合うわ」
デ「ヤツが拒んだ時はどうする気だ？」
エ「もし彼が拒んでも、私が何とかする」
デ「……フン、いいだろう。
もう一つ要求がある」
エ「何？」
デ「あの裏切り者、メリオダスを引き渡せ」
エ「拒否します」
エリザベスは今まで協力的だったのに、メリオダスの話になると強く拒否する
エ「彼は私の全てなの。彼を殺すつもりなら、私は今ここで、1人でも
あなた達と戦うわ」
デ「……分かった。なら交渉成立だな」
エ「そうね」
リュ「フフフフフ…」
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作者名：ゆっきーぷ | 作成日時：2022年9月19日 23時
