竜族の少女は鳥籠の中 (ページ4)

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2話　ページ4

【幻夢の森】

キ「ここが…幻夢の森？」

マ「案外静かなものだな」

ｴｽ「本当に、ここに断罪人さんがいるんですか？」

メ「ああ、そうらしいけど…何もいねえな」

エ「はい…何も…いませんね」

辺りは一面の綺麗な森

綺麗な水が流れる川に、緑豊かな自然

そして…何もいないガランとした森

エ「本当に…断罪人がいるのでしょうか…？」

メ「ま。奥に進んでいけば会えるだろ」

メリオダスは頭に手を組みながら歩く

辺りをキョロキョロしながら進んでいくと、足元には妖精王の森でも見られない珍獣がメリオダスの足元を通り過ぎていく

メ「なんだ今の？」

エ「ウサギ…ではありませんでしたね」

キ「オイラもあんな動物見たことないよ」

ディ「でも可愛いね〜！」

ｴｽ「そうですねぇ…とても愛くるしい姿でした」

マ「あれは……グリフォンか…まだ子供だな」

ディ「グリフォン！？」

ゴ「この森は普通の森とは変わっている。空気が少し変だ」

メ「！……何か来る…！」

メリオダスは身構える

それに合わせてみんなも戦闘体制に入る

森の奥が霧に包まれ、中から宙に浮きながら出てきたのは赤髪の女の子だった

『何か、用？メリオダス』

エ「(なぜ、メリオダスの名前を知って…？)」

メ「よう、久しぶりだな、アンネリーゼ」

『私があまりあなたのことを得意としていないの知ってるでしょ？』

メ「まあな、にしし」

メリオダスが笑うと、その少女は、はぁ…とため息をつく

そして私たちに気がつくと、びっくりしたようなキラキラした目でこちらに飛んでくる

『あなたたち、人間？どうしてここに？』

ディ「団長…この子は？」

メ「おう、紹介してなかったな。コイツは〈赤髪の断罪人・アンネリーゼ〉だ」

ディ「この子が…」

エ「赤髪の断罪人？」

メ「こんなちんちくりんでも、実力は本物だぜ？何たって、竜族だからな！」

ゴウセルとマーリン以外「「ええー！？／はー！？」」

『もうバラすの？面白くない……それにちんちくりんじゃない。
　メリオダスより1㎝高いもん…」

ホ「1㎝かよ！！」

『？？』

アンネリーゼはホークの方へ浮いていくと、ホークの辺りをくるくる回る

ホ「な、なんだ？」

『メリオダス…これは、食用？』

メ「ああ」

ホ「ちげーよ！！俺は残飯処理騎士団、団長・ホーク様だ！」

『ポーク？食べ物の名前なんて…可哀想…』

ホ「ポークじゃねえ！ホークだ！」