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ディ「うん…そうだったね」
キ「ひょっとしたら…十戒と同等か、それ以上。それと…」
キングは後ろの森を見つめる
キ「ずっと森の奥…何か強い魔力を感じない？あのリュどシエルと同じ
魔力を…これってなんだと思う？」
「ひぃぃぇぇー！もう勘弁してくださいよ〜」
ディ「そんなこと言わないで〜！」
ディアンヌは先程まで稽古をしていた2人の巨人を追いかけている
キ「ディアンヌ…！」
ディ「ねえ〜！ねえ〜！」
ディアンヌは聞いていない
キ「はぁ…この試練どうやったら終わるんだろう」
？「兄上」
キ「？」
後ろから声がすると思い、振り返るとゲラードがいた
ゲ「ため息などついて、どうされましたか？」
キ「ゲラード！？」
キングは確認するためにゲラードに近寄る
キ「ホントに君なの？」
ゲ「え？」
キ「でも、どうしてグロキ…オイラのこと知って…」
ゲ「妹が兄の心配をするのがそんなにおかしいですか？」
キ「い、妹…！？」
ゲ「兄上？何かいつもと様子が違うような気が…」
キ「あああ、そ、そんな、気のせいじゃないかな？」
ゲ「？」
ゲラードがグロキシニアの妹…？
つまりそれって、オイラとエレインみたいな…？
そうだ…！ゲラードは初代妖精王の頃から仕えてたって話してくれたことがあったっけ…
でも、この姿、雰囲気…オイラの知る彼女とは全然違う
ゲ「あの…私の顔に何かついていますか？」
キ「あっ、いや、何でも……あっ、そうだ！」
ゲ「はい？」
キ「森の奥から、薄らと不思議な魔力を感じるんだけど…」
ゲ「お忘れですか？…兄上…」
ゲラードの声のトーンが下がった
キ「？」
ゲ「あれは…兄上の留守中、リュドシエル殿が張られた結界…」
キ「ああ…そうだっけ」
ゲ「……表向きはそうなっています」
キ「？」
ゲ「兄上…すみません…」
キ「？」
ゲ「………生贄です。魔神族を誘き寄せるための…」
キ「生贄…だって！？」
空には雷鳴が轟く
南の空には大量の竜神族の軍がいた
『！？』
アンネリーゼは慌てて空へ向かう
『ルーカス！！』
竜神族の大軍の前にアンネリーゼは立ちはだかる
ル「アンネリーゼ様…」
『どうしてここに来たの…この戦いに竜神族は関係ないはずよ！』
ル「けれど、あなた様はここにいらっしゃるでしょう？」
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作者名：ゆっきーぷ | 作成日時：2022年9月19日 23時
