竜族の少女は鳥籠の中 (ページ21)

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ド「かつて我らは、巨人族の王として、
　妖精族の王として、魔神族と戦った」

キ「魔神族と…！？」

ド「しかし、その戦いの最中…ある選択を迫られ、今の我々に
　行き着いた。我々は悩んだ挙句、正しい選択をした。
　先日、メリオダスと再び拳を交わしたあの時まで、そう堅く信じて
　いた」

グ「君たちに是非証明してほしい。アタシらの選択が正しかったのか否かを」

ディ「え？」

グ「そして約束するっす。この試練は君たちに大きな成長をもたらすと…
　でも、当然その代償は大きい…一歩間違えれば…死ぬっす。
　強制はしない、ゆっくり2人で考えるといいっす」

ディ・キ「「やる！」」

2人は強い眼差しで迷うことなくそう叫んだ

ディ・キ「「え？」」

そして2人で顔を合わせる

キ「君は危険だよ」

ディ「キングの方こそ！」

キ「オイラは君のことが心配で…！」

ディ「それだったら———！」

その会話を聞いて、ドロールとグロキシニアは顔を合わせる

グ「なんだか頼りない後輩達っすけどね…その意気込みは評価するっすよ。
　ドルキモト・エカトコベ・ノクタセヨ・キエト…」

グロキシニアが何度も呪文を唱えると、地面に魔法陣が描かれ、建物が揺れる

そしてその紋章が光る

グ「これはアタシたちのもう1人の友人から教わった術っす…」

グロキシニアが最後にそう呟くと、目の前が真っ白になり、次に目覚めた時は空には一面の青空が広がっていた

辺りは全く知らない平野

※ドロールの姿をしたディアンヌ、グロキシニアの姿をしたキングですが、表記はキングとディアンヌにさせてもらいます

キ「はぁはぁ…はぁ、ここは…？オイラたちは…ん？」

視界に入った長髪の赤髪

キ「え？これオイラの…！？」

背中を見れば、虹色の大きな羽

キ「これって…！」

確かめたくて近くの池を覗くと、そこにはグロキシニアの姿があった

ディ「いやぁぁ〜〜！！」

遠くからディアンヌの悲鳴が聞こえる

キ「ディアンヌ…！？」

ディアンヌのところへ向かおうと飛ぶと、ものすごいスピードで飛ぶ

キ「うわぁぁ…！」

何か茶色のものを通り過ぎたので、急ブレーキをする

そして振り返ると、ディアンヌの声をしたドロールの姿があった

少し涙目…

ディ「いやぁぁん…腕が4本もついてるよぉ…どうなってるの？ボクの体〜！！」