竜族の少女は鳥籠の中 (ページ16)

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4話　聖戦の記憶ページ16

※ここから強引に神々の逆鱗につなげます

エリザベスside

それから数ヶ月が経ち、アンもここの暮らしに慣れてきたみたい

相変わらず、豚の帽子亭の制服は着ようとしないけど…

アンは竜族なだけあって、とても戦力になってくれた

魔族と戦う時に力を貸してくれたり、回復もしてくれたりして、大活躍をしている

けれど、それを自慢するわけでもなく、「気が向いたから」…そんな理由をつけて皆さんを助けてくれている

いいなあ…私にも皆さんを守る力があったらいいのに…

『エリザベス、何してるの？』

エ「アン。ううん、少し考え事をしてただけ」

『あまり…悩まない方がいいよ』

エ「ありがとう」

『……』

nｏside

リオネス王国に平和が戻った

だが、ブリタリアは依然として十戒率いる魔神族の支配下にあった

メリオダスたちは近隣の村々を巡り、魔神族と戦いを続けていた

一方、キングとディアンヌは十戒の脅威から逃れるため、妖精王の森へと避難していた

【妖精王の森】

キングとディアンヌは水浴びのタイミングが被り、気まずい状況になっている

とりあえず、お互いの裸を見ないために、近くの木を2人で背中合わせをしている

キングside

ﾃﾞｨ「いや〜…///」

み、見ちゃった…

キ「…その、オイラ、全然気が付かなくて…ごめんよ、ディアンヌ」

ﾃﾞｨ「わ、悪いのはキングじゃないよ。ボクの方こそちゃんと確かめ
　なかったから…まったくボクってば、踊りなんて踊ってる
　場合じゃないのに…」

キ「ううん、オイラこそ…妖精王としてもっとしっかりしなくちゃ
　いけないのに…少しも生えてくる気配が無いんだから…」

ﾃﾞｨ「は、生えなくたって、恥ずかしいことじゃないと思う。キングは
　キングだもん」

キ「ありがとう、ディアンヌ……ん？生えてないってこっちのことだよね！？」

オイラは背中を指差して木の陰から外れてディアンヌに問いかける

ディ「こっちって…どっち？」

ディアンヌがこちらを振り返る

キ「あ…」

オイラは今自分が裸のことを思い出す

ディ「いや〜〜！！」

ディアンヌの悲鳴が森に響き渡る

とりあえず水浴びから順番に上がり、今の現状について整理する

ディ「リオネスに残ったみんなは今頃どうしてるかな…」

キ「メリオダスが十戒に倒されて以来、ブリタリアには魔神族が蔓延り
　つつあるらしい」