竜族の少女は鳥籠の中 (ページ11)

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メ「お前はこれからずっとどの種族にも受け入れて
　もらえない存在。
　それは産んだ自分の責任…だから、ミハイル(竜神)と
　お前は仲良くして、ミハイルに家族というものを教えてやって
　ほしいってな」

『母上…』

メ「それがきっとオリジンの心残りだ。母親の最後の願いくらい叶えて
　やれよ」

『……分かった。私も父上と決着をつけるよ。もう逃げたりしない』

メ「いい心がけだな。じゃあ、俺も寝るとするかね〜」

『ありがとう、母上の最後の想い、知れてよかった…』

メ「そうか…あれ、そういえばお前ってもっと髪が長かっただろ？確か、
　膝あたりまであったと思ったが…」

『ああ、それは…叔父様の牢から抜け出す時、兵と出会って…髪の毛を
　掴まれたから髪を切って、逃げて来たから…ここで少し整えて今の
　形になった』

メ「相変わらず大胆だなぁ…」

『でも少しだけ。メリオダスはよくみてるよね。15㎝くらいしか
　変わらないのに…』

メ「まあな…それより、いいのか？」

『何が？』

メ「自分の父親を殺す(うつ)ことになるかもしれねえんだぞ」

『……いいよ、それは呪いをかけられた時点で覚悟してる。
　メリオダスはいいの？自分の父を殺しても…』

メ「いいさ、それでエリザベスの呪いが解けるならな」

『昔行った時も、叔父様は厳しい人だった。籠の中でも、全然外に出して
　くれなかったし。
　私は半分精霊だから、魔界の瘴気は体への負荷がすごかったし、
　出てこられてよかったよ』

メ「しっかし、よく親父に見つからずに出てこれたなあ…」

『助けてくれた』

メ「誰が？」

『知らない人…』

メ「ふーん…魔界にもそんな変わったやつがいるんだな」

『うん、正直驚いた』

メ「ま、お前も覚悟しておくんだな」

『わかった』

メリオダスはまたキノコの家がある方へと戻っていく

『母上…私はあなたの子供として相応しいでしょうか…』

夜の風は応えてくれない

ただ、アンネリーゼの問いを闇に隠すだけ

その想いは天へとは届かずに、かき消されてしまう…

『でも……きっとみんなとの楽しい記憶も、すぐに消えちゃうんだろう
　なあ……樹木から教えてもらった父上と母上の記憶も、もう曖昧……
　だから、友達も仲間もいらないのに……』

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短くてすみません！