僕らのホグワーツ青春譚 (ページ10)

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No.9 ページ10

A side

最近、知らん女子までなんかしてくるようになった

それは私だけじゃない、リリーはあの眼鏡に言い寄られているのもあって女の子からヘイトを向けられてた

それでも私がリリーといたし、リリーはリリー以外友達がいない私と違って仲良くしてくれる子もいた

けど、どこにでも過激派というのはいるもので

『リリー！危ない、』

私はリリーを後ろから突き飛ばす

バサッという効果音が聞こえた気がする。頭が軽くなった感じがした

リリー「A！！髪が、！！」

魔法が飛んできた方にはスリザリンの女の子が数人

その内何人かは黒髪によく話しかけていた記憶がある。

あの子達が話しかけていたあいつは女の子をいじめるクソ野郎ですよ、

大方、黒髪と関わる機会が多いリリーへの妬みだ。

リリーの髪先を少し切るつもりだったのだろうけど、リリーを庇った私は残念ながらリリーとの身長差がある

リリーは私より少しながら長身だ。そのおかげで私は随分雑なショートカットに。もちろん髪を結っていたリボンも切れた

リリー「A、、、」

じわ、とリリーの目に涙が溜まる。それは今にも溢れてしまいそうで、罪悪感の色をしていた

『リリー、リリーは大丈夫？何もない？』

するとリリーははっと我に返ってスリザリンの女の子達をキツく睨んでから私の手を引いて駆け足なんかよりももっと早い早歩きで歩き出した

『リ、リリー！どこに行くの？！私は大丈夫、、』

リリー「マダムポンフリー！Aの髪を直してちょうだい！」

たどり着いたのは保健室だった

＊

『うぇぇ、、本当に元通りだ、、、すごーい、、』

リリー「A、私のせいよね、、、」

『リリー、もう元に戻ったんだから大丈夫だよ？気に病まないで、』

寮へ戻る最中リリーは私の手を引きながら哀しそうにそう言う

下ろしっぱなしでなにも結わず何もつけてない私の髪を見てはしょぼんと眉を下げて

『本当に大丈夫！！リリーが保健室連れてってくれたから戻ったんだって！』

私がそう言うと

リリー「、、、そうならよかったわ、」

哀しそうな顔をしながらも少し安堵の色を見せてくれた