僕らのホグワーツ青春譚 (ページ13)

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No.12 ページ13

リーマス side

彼女の隣に腰を下ろした僕

リーマス「、、、ごめん。いつも君がやられていることを、止めもせず見ていただけで」

そう言いながら彼女を見ると

彼女はきょとんとした顔をして僕の方を見てから、自分の前にある空に向き直って

『、、、別に、ルーピン、、、くんは私に何もしてないし、謝ることないよ、』

次第に声が詰まる彼女

『本当に、気にしてないし、女の子達のも一時的なものだと思うからルーピン、くんも気にしないで、、、』

またぼろぼろと涙を零す

強くなんてなかった。普通の女の子だった

大多数にいじめられて、泣かないはずのない同い年の、僕より小さい女の子だった

ああ、ごめん、ごめんごめん

リーマス「っ図々しいかもしれないけど、！」

声が裏返った気がする

リーマス「君と、友達、になりたいんだ、、、」

守ってあげたいと思った、近づきたいと思った

『ほんと！？嬉しい！やった！よろしくね！』

顔を上げるとパッと顔を輝かせる彼女がいて、

『学校でできた友達第一号だ〜！！リリーにお話しちゃお！』

これまた同い年の普通の女の子らしく、いや、同い年にしては少し幼いようにはしゃいでいた

君のホグワーツでできた友達第一号、の称号を冠した僕

リーマス「A、って呼んでもいいかな？」

『もちろん！リーマス！！』

そう言ってはまた可愛らしく笑うA

『はっ、くし！！ゔー、さむ、、、』

またびゅう、と風が吹く、Aは未だびしょ濡れだ

リーマス「もう夕食どきにもなるし、寮に戻ろっか、」

『うん、へぁっくし！』

リーマス「風邪ひくかもね、」

『さむいよ〜、、、』

リーマス「僕のセーター、着る？」

『いいの？！ありがと〜！！』

＊

リリー「A！？なんでまたびしょ濡れなの？！今度は誰にやられたの？ポッター？ブラック？」

『大丈夫だよリリーってば、はっくし！どちらでもないから、』

リリー「まさかまた他寮生！？くしゃみなんかして、風邪ひくわよ？って、Aそのセーターどうしたの？」

『とりあえずご飯行きた〜い！』

＊

ジェームズ「なんかリーマス、今日はやけに機嫌いいね？」

リーマス「えっ、そ、そうかな！？」

シリウス「なんかあったのか〜？」

ピーター「今までにないくらい嬉しそうにニヤけてるよ、、、！」