僕らのホグワーツ青春譚 (ページ2)

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No.1 ページ2

Aside

今日からホグワーツの一年生

待ちに待った今日

私の心は曇り澱んでいた

夏も終わり、まだ暑いが秋の風が吹く9月の晴天

そんな空模様とは打って変わって、私の心は曇天である

夏の間に入学招待状と一緒に入っていた一般人向けの入学準備案内に書かれた物を買いにダイアゴン横丁とやらに行った

すっごい楽しいところだったよ、

孤児院からの入学祝い金で色んな物を買った

白梟も買ったし、制服も、トランクも教科書も買った

もちろん、杖も

杖を買ったオリバンダーの店には多大なるご迷惑をおかけしてしまった

オリバンダーさんは大丈夫だと言ってくれたけど、私は新聞の号外にまで載ってしまい、ホグワーツ新入生だとも記され名を馳せてしまった

そんな悪目立ち有名人で友達ゼロのまま入学式へ乗り込む

列車に乗ることすら躊躇っていると、発車を促す汽笛がなる

そうだ、もう行くしかない！だって家もお金も全然ないもん！！半ばヤケクソで覚悟を決めて列車に飛び込んだ

＊

少しの間車両を移動していると誰もいないコンパートメントを見つけたので座って自分の杖を眺めていた

桜の木、不死鳥の尾羽の芯、25センチ

まっすぐに伸びるその杖は、フィルターがかかったようにキラキラ輝いて見える

自分で買った物を色々見ながらご機嫌でいると

「あっ、セブここにしましょ！」

自分より少し大人びているような女の子の声が聞こえた

振り返ると赤毛の大人っぽいけどまだあどけなさの残る綺麗な女の子とおとなしそうな黒髪の男の子がいた。

寮ごとのローブは着ていないところを見ると多分私と同じ新入生

「一緒に座らせてもらってもいいかしら？」

『もちろん！ホグワーツの新入生？私もなの！』

ここで1人でも友達、いや知り合いをつくっておけば違うかもしれない

『私A・A！Aって呼んでほしいな！』

「私はリリー、リリー・エバンズよ！よろしくA！」

「、、、セブルス・スネイプだ、」

『よろしく！リリー、セブルス！2人は友達なの？』

リリー「幼馴染なの、ところでもしかしてAってこの間の号外に載ってたあの「A・A」なの？」

『そっ、そうだよ、、、いやぁ結構名が馳せてしまっている、、、』

前途多難