第41球目 ページ44
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『あ、白布先輩こんにちは!』
白布「ああ、これ生徒会の二人から預かったぞ、」
ハイ、と角が綺麗に揃えられ、クリップで纏められた資料束をいくつかAに差し出す白布
『ありがとうございます!あれ、白布先輩とお二人って同じクラスなんですか、?』
白布「片方だけな、今日は生徒会行くとも言ってたぞ、」
『!、そうですか!それより白布先輩!この間貸していただいた参考書、ありがとうございました!』
白布「ん、あれなら返さないでいいぞ、一年の範囲でよく使うしな」
『いいんですか!?ラッキー!大事に使わせてもらいます!』
さて、お気づきいただけただろうか、
先程からのこの会話、御影を置いといて行われているのだ
もちろんAに悪気はない、話しかけられたから答えただけ、白布にも、御影にも
だが、白布はどうであろうか、
御影が冷めた敵意の籠った視線で白布を見ると、
その整った顔の口角は意地悪く上がった
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それから少し白布と話してAは自分のクラスのある一年生フロアへと戻ってしまった
御影「おい白布、」
白布「どうした?御影」
御影に微笑で返す白布
それだけでも御影は白布を憎らしく思えてくる
だが、御曹司はその時ふと思った
ここでAのことを何か言ったら、自分とAの仲は白布程度に奪られる仲だと認めることになる、と
まぁ実際、そんな吹いたら飛んでいってしまう塵のように儚い関係の二人なのだが、
さすが御曹司、勘違いのベクトルが違う
御影「、、、いや、なんでもねぇわ!」
白布「そうか、」
あくまで飄々としている白布
何とも言わず見つめ合う二人
特定の女子にしか響かなそうな絵面だが、その静寂はすぐに破かれた
「あっ、しーらーぶー!!あれっ御影もいる!!」
Aとはまるで違った異様に燥いでいるように聞こえる低い男の声
白布「なんか用か?、、、佐瀬」
心底邪魔とでも言う様な鋭い目つきの横目で名前を呼ばれたその男子生徒は
バレー部とサッカー部が憎んでやまない
生徒会本部の人間であった
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宇井 - めちゃおもろいです!センス全くないですが、お名前考えて見ました!赤根ちゃんは赤根望悠(みゆ)、瀬尾先輩は瀬尾麗(れい)、遊木先輩は遊木一澄(かずき)、佐瀬先輩は佐瀬隼斗(隼斗)なんてどうでしょうか、!!センスは見なかったことにしていただけると…、応援してます! (1月15日 23時) (レス) @page38 id: 240ca8bf2b (このIDを非表示/違反報告)
H - とても面白くてすぐに読み終わってしまいました。どっちも好きなアニメなのでとても良かったです!これからも更新頑張ってください。 (7月13日 4時) (レス) @page45 id: 6b8e5e4d75 (このIDを非表示/違反報告)
きらり(プロフ) - れなさん» 嬉しいです!更新頑張れます!! (5月12日 7時) (レス) id: 5a14ee57e0 (このIDを非表示/違反報告)
きらり(プロフ) - ぴっぴさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (5月12日 7時) (レス) id: 5a14ee57e0 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です、、とても好きです、、良ければ更新お願いします、、完結までついていかせてください、、 (5月12日 6時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きらり | 作成日時:2023年2月11日 21時