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ut「終点になんか行ったらダメや、絶対に。」
いつものようなおちゃらけた態度とはかけ離れ、必死な様子で大先生は言った。
大先生ってこんな顔もできるんだなぁなんて呑気に考えつつ
『……なんで。そこになんかダメなものでもあるの？』
ふと疑問に思いそう問いかけてみた。大先生は少し考える素振りを見せた後、淡々とこう告げた。
ut「…………………何もないんよ。山も海も、駅もない。今見えとるような暗闇が広がってるだけや。だから行ったって意味ないんわかるやろ？悪いことは言わんから次の駅とかで一緒に降りよう？」
大先生はふわりと俺に笑いかけてきた。
大先生もこう言っているし、それに、何もないなら行く意味もないか。
それなら次に止まる駅の景色でも見ていたほうが楽しいかもな
『わかった。なら次の駅で降りようかな。』
なんて俺が呟くと、それを待っていたかのように電車は減速し始めた。
暫くして、電車は停車した。電車の向こうは赤い夕焼けの空が見えた。まるで当たりが燃え尽くされているようにも見えるほどそれは赤く、綺麗だった。
あぁ、ここなら降りてもいいな。ずっとこの景色を見ていたい。
ut「ほら、Aちゃん行こか」
大先生は列車から降りると、くるりと体をこちらに向けあの時と同じように手を差し出してくれた。
あの時って何だ？
「譌ｩ縺擾ｼ?ｼ?ｼ√ｂ繧?＆繧後ｋ縺ｾ縺医↓??ｼ」
『っ………………………！』
大先生も手を取ろうと右手をだした。
が、俺の手は大先生に届かなかった。もう一度手を伸ばしてみたがダメだった。
もしかすると俺は電車から降りてはいけないのかもしれない。
ut「…早よしんと電車しまってまうやん。そんな冗談ええから早く」
『………降りれない。俺はここでは降りられない。』
そう伝えると、大先生は焦った表情になった。
何とかして大先生が俺を降ろそうととしてくれたが、どうしても扉の先にはいけなかった。
暫くしてタイムオーバーだと言うように列車の扉は閉じた。
電車が動いていく最中、大先生は口パクで何かを俺に伝えようとしていたがよく分からなかった。
『…………結局俺はまた1人…か。』
列車の座先に腰掛け、俺はそう呟いた。
列車の外の風景は一変し、再び真っ暗闇がこの列車を包み込んだ。
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７７℃(プロフ) - 杏。さん» ありがとうございます！これからもゆっくりですが更新頑張ります！ (8月18日 8時) (
レス) id: d70c103796 (このIDを非表示/違反報告)
杏。(プロフ) - めちゃくちゃ好きです。文字化けや表現も凝ってて凄く素敵な作品だと思います！！更新頑張ってください。 (8月18日 2時) (レス) id: efc02aac0e (このIDを非表示/違反報告)
７７℃(プロフ) - 白米の無い弁当さん» ありがとうございまぁぁす…！まだきちんと決まっていなかったr(((((殴 (6月13日 0時) (レス) id: 089865720f (このIDを非表示/違反報告)
７７℃(プロフ) - モモモさん» わぁぁありがとうございます…！！これからも頑張ります！ (6月13日 0時) (レス) id: 089865720f (このIDを非表示/違反報告)
白米の無い弁当 - なんだこの神作品は……続きが気になるｯｯｯｯ！！夢主ちゃんの過去とはなんだあｯ！！デュエルスタンb((((( (6月12日 23時) (レス) @page8 id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：７７℃ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php?mailchkd=1
作成日時：2023年5月11日 0時
