転生したら最推しがいたので取り敢えず拝もうと思う。【五条悟】【男主】 (ページ7)

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しばらく歩くと沢山の美味しそうなクレープのお店が見えてきて、五条君の目が輝いているのが分かった。

『五条君はどのお店に行きたい？』

笑いながら五条君のほうを見ると、五条君は少し悩んでから一つの店を指さした。

五「あそこの三倍盛りってやつ何か美味そうだな。」

いつにもまして五条君の目がキラキラと輝いていて思わずキュンとしてしまった。

『そうだね、じゃああそこにしよっか！』

と俺が笑って見せると少しだけ五条君の頬が赤くなったような気がした。

五「あのクレープすっげえ美味かったな！」

クレープも食べ終わり、適当にふらふらと歩いていると満足げに五条君が言った。

『んね、ホイップも思ったより重くなくて美味しかった～』

悩んでいたことなんてすっかり忘れて五条君とのお出かけを楽しんでいると、五条君の表情が一気に曇り、俺の手を引いていきなり走り出した。

『え、ちょっと五条君！？』

困惑した表情で彼を見つめると、五条君はこちらを振り返らずに不機嫌そうな声で

五「さっきからずっと俺たちのこと見てたやつが居たからよ。話しかけられてせっかくのAと二人っきりで出かけられたのに邪魔されたら溜まったもんじゃねーし。走って巻いたんだよ。」

なんて言っちゃうところ本当に五条君はかっこいいななんて思いながらも

『野郎と二人っきりで出かけたって楽しくないでしょ～』

と自虐を込めて笑いかけると、さらに五条君は不機嫌になりながらも

「………ったく、じゃあ逆に聞くけどよ。Aは俺と一緒に出掛けて楽しくなかったのかよ。」

と聞いてくるものだから、俺は即答で

『いやいやいや、楽しくないなんて滅相もない。五条君がすれ違えるだけで昇天してしまえるほどに幸せですとも。』

と当たり前のように言うと、五条君は顔をグイっと近づけこう言った。

五「俺もおんなじ気持ち。もともとAと一緒に行きたいと思ってたからつまんないとかないの。わかった？」

『ま、まってわかったからこれ以上そのご尊顔を近づけてこないでください俺が尊死してしまいますからああ！！』

五条君という最推しにじっと見つめられすぎたせいで俺はその場で倒れてしまった。
五条君が慌てて俺を抱きかかえてくれたところで俺の記憶は途絶えてしまった。