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相当変な表情をしていたのかはわからないが、夏油君が心配そうな表情で俺のことを見つめていた。うん、漫画で見ていた時も思ったけど、やっぱり夏油君は優しいなぁ。…まぁ、俺の一番はやっぱり五条先生だけど………って
『あぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
そうだ、思い出した。俺は前世で電車に轢かれ死んだことを。ここが俺の好きな漫画の世界であることを。
………そして何より、この目の前にいる白髪の少年こそ、俺の最推しでもある五条先生であることを。
これはもしや夢か何かなのではないかと思い、頬をつねった。当たり前のように頬は痛かった。
どうやらこれは現実なようだ。前世で悲惨な死に方をしたことに神様がお慈悲をくれたのだろうか、俺にとって幸せな世界に転生させてくれたようだ。神様ありがとう。これから毎日お参りに行きます。
なんて考えていたら、五条先生もとい五条君がきょとんとした表情でこちらを見つめていることに気が付いた。
あぁ、今日も推しは尊いな。こんな尊い人をこれから毎日見られるのかと思うともう胸のどきどきが止まらない。
夏「A?急にどうしたんだい?」
心配そうにこちらを見つめてくる夏油君をみてはっと我に返り。
『ご、ごめん考え事してた……』
そう申し訳なさそうに言うと、夏油君は「急に百面相し始めてびっくりしたよ」と苦笑していた
五条君は少しだけ不機嫌そうな気がした。
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作者名:77℃ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?mailchkd=1
作成日時:2023年8月11日 22時