検索窓
今日:12 hit、昨日:2 hit、合計:13,153 hit

ページ5

「あ、そういえば。
 親父たち───組織はなんか琥珀のこと探ってたな」

 その言葉を引き金に、アラジンはある言葉を思い出す。
 あれは数年前。迷宮『ザガン』攻略後、白龍の腕に潜んでいたイスナーンが現れ、口にしたもの。


『おや。今は異星の彼女(・・・・・)はいないのかな?』


「───異星───」

 アラジンはぽつりと零す。
 何かが引っ掛かる。組織が琥珀を、それはなぜ────




「お前が分かんねーならいいや。俺が直接あいつと話せばいいだけだからな! おいそれよりもチビ、これからどうすんだよ!」

「えっ!? あ、ああ───」

 急に話しかけられ、つかえていた言葉は風船のようにどこかへ飛んで行ってしまった。
 確かにジュダルの言い分ももっともだ。今琥珀について長々と考えるよりかは、聖宮へ向かう方が賢明だろう。





「……『マギ』だからとかじゃない。
 僕は、僕自身と───君のために、進むよ」








 ぽつり。
 誰にも聴こえることのない大きさで、空回りな言葉を呟いた。

 ああ、後悔することになったんだ。
 それでも───それ以外の選択肢が、自分にあるわけでもなかった。








第■■■夜 後ろ髪→←第333夜 聖宮へのゲート



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
設定タグ:マギ , 夢小説 , トリップ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:名無しさん | 作成日時:2019年11月3日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。