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〃 ページ37
「だから、この世界と人間たちも有効活用させて貰うことにしました。ただ捨てるだけじゃあ勿体ないですもんね。私の養分になり、そして
ばぐん。
どろ、ごくん。
「世界という犠牲を払い、私はアラジンの死ぬ運命を捩じ曲げてみせる。
もう誰にも邪魔はさせない。誰にも変えさせない。
────この世界で一番強いのは、私だから」
◆
けぷ、と小さなげっぷが夜空に消えた。
彼女は口を拭いてから、腰を降ろしていた岩から立ち上がる。
「ふう。ごちそうさま、でした。あ、鞄、持って帰らなきゃ」
にゃおん、とネコが小さく鳴いた。
歩き出していく主人の後を、てくてくとついて行く。
てくてく。
ひたひた。
てくてく。
彼女は鼻歌を歌うように、軽快に、からからの手足をころころと転がしていく。
「さ、これでやっと……ある程度の手札は揃いました。アレはあんまり美味しくなかったけど、やっぱりカロリーだけはありますね」
てくてく。
ひたひた。
てくてく。
「その時が来るまであと三年。用意だけは、周到に……」
てくてく。
ひたひた。
てくてく。
てくてく。
ひたひた。
てくてく。
てくてく。
ひたひた。
てくてく──────
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作者名：名無しさん | 作成日時：2019年7月9日 0時
