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「ご覧下さい。これは現時点ではまだ、ただの宝石です」
琥珀が掲げて見せたその手中には、硬貨ほどの大きさをした、麗しく加工された鉱物──透明な宝石が煌めいていた。彼女曰く、余計な岩や砂を取り除き、純度の増したものの方が扱いやすいのだという。
それから琥珀は空中に何度か放り投げ、さらに最前列に座った魔導士たちも、琥珀に何も仕組まれていないただの宝石だと確認するように促されて手に取る。
「ご確認頂けましたね？ 先程も申した通り、これはまだ普通の宝石です。地中に埋まっているもの、店に並んでいるものとも何も変わりません……今は、ね」
意味ありげにそう言い残す。琥珀は魔導士から宝石を受け取ると、その煌めく表面を撫でながら何かを小さく呟いた。その瞬間、宝石はわずかに赤い光を灯す。水性の絵の具を垂らしたような淡い色合いだった。
「このように、命令式の『刻印』はわずか数秒で事足ります。これに軽く魔力を通せば───」
そして彼女は宝石を軽く握り、すぐに空中へ放り投げた。一体何をするのだと、魔導士達は宙を舞う宝石を訝しげに見つめる。
────果たして、空中で爆発は起きた。
その勢いに学徒の帽子の端は焦げる。完全に油断していた者へ火花が散り、防御魔法が音を立てて発動した。それはまるで、一瞬のうちに、空中で悪魔が雄叫びでもあげたかのようだった。
……だが、それもほんの一瞬。この程度の魔法、コドル４〜３程度の魔導士が易々と使いこなすようなものだ。
それでもこの数分という短時間で、魔法道具を造ったのだ。その上宝石が使い捨てというのは玉に瑕だが、ほんの少量の魔力であの威力の魔法が発動できるのは大きい。戦場ではそのひとつだけでも、大きく戦況を揺るがすこともある。需要は大いにあるといっていいだろう。
今の実演で驚いた者、興味深そうに琥珀を見つめる者。だがこの魔法道具の真価はこれではない。
「さらに研究を進めた結果、もう一つの命令式を組み上げ、利用することができました。
────『
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名無しさん(プロフ) - 恋葉さん» ボードのほうに書き込ませて頂きました。ご確認をお願い致します。 (2019年12月7日 1時) (
レス) id: 8c887b66b4 (このIDを非表示/違反報告)
恋葉(プロフ) - こちらこそ、返信が遅くなってしまい、すみません…。 そこまでで大丈夫です！箇条書きで私以外の人も見ることができるのなら是非、箇条書きでお願いしたいです。私はこの作品を作る作者様が本当に素晴らしいと思います。この話をいつまでも応援させていただきますね！ (2019年12月6日 13時) (レス) id: 18327d4b2f (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - →箇条書きなどで簡潔に纏める程度、そして恋葉さんのボードに書き込む形でもよろしければ、是非書かせて頂ければと思います。 (2019年12月4日 18時) (レス) id: 8c887b66b4 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - →ここまでの話というのは15.5まででよろしいでしょうか？ 後日、夢主がこうなった経緯の何から何までを作中のキャラクターに説明させる予定なので、あまり細かい描写はお約束できませんが…→ (2019年12月4日 18時) (レス) id: 8c887b66b4 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - 恋葉さん» 恋葉さん、はじめまして。コメントありがとうございます。それから、返信がとても遅くなってしまい申し訳ありません。 理解力が長けていないなんて、そのようなことはありません。自分でもすごく分かりづらい話を書いているなあと毎日思っています。→ (2019年12月4日 18時) (レス) id: 8c887b66b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しさん | 作成日時：2019年3月11日 18時
