黒い車から逃げて白い車に轢かれたら【降谷零/安室透】

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ジ「遅かったじゃねぇか、バーボン」





集合場所に指定された某倉庫
そこには、いつものメンツと言えばいいか

コードネーム持ちのメンバー達が集合していた





バ「たった5分ですよ、そんなに急ぎの要件ですか？」

ジ「構成員の小娘が一匹、逃げた」

キャ「はぁ？そんなの放っときゃいいじゃん」

ジ「........」





ここに来れば、あの少女がなぜ追われているのか知る事が出来る
それからどう保護するか考えたい

そういうつもりだった



......んだが





ウ「.......組織の情報を見ただけじゃなく、例の薬を持ち出されたんだ」

べ「例の薬って......まさか！」

ウ「ああ、APTX4869.......」

べ「どうしてそんな事になるのよ！？組織の情報だってそう簡単に見られる物じゃ

ジ「ごちゃごちゃ煩いぞ。小娘が何をしたかはどうだっていい。とにかく1日でも早く見つけ出せ」

コ「見つけて、どうする」

ジ「殺処分だ。それがあのお方の命令だ。許可も必要無い、見つけ次第殺せ」

バ「.........」

キャ「オッケー！ワクワクしちゃうねぇ！？」

べ「はぁ......それでその子の情報は？」





事態はそう容易ではないらしい


.......殺処分.......


どうする
いつまでも入院しているわけにはいかない
だが学校は見張られるに決まっている
少女の自宅も遅くとも今夜中には、いや、もう既に探られている可能性は十分にある

かと言って、事故を公に出来ない為に学校に行かせない事も出来ない

今は週末だから良いものの、週が明け少女が出席しなければ後見人へ連絡が行く
そしたら捜索願いを出され、より事が複雑になる


......どうする

何とかして彼女を匿う方法は





べ「ちょっとバーボン！」

バ「っ、はい！どうしましたか？」

べ「何言ってるのよ、もうミーティングは終わり。ここ閉めるから早く出てって」

バ「あぁすみません、先程の少女、どこかで見かけたような気がして」




肌身離さない拳銃の重みと質感をしっかり感じ取りながら歩みを進める夜光の方向

相変わらず派手な格好のベルモットが髪を靡かせている





べ「女の子は殺せない、とか可愛いこと言うつもり？」





病室には常時見張りが1名
あまり多過ぎるとかえって不審





バ「まさか。そんな事はありませんよ」

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