黒い車から逃げて白い車に轢かれたら【降谷零/安室透】

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.......どうするべきか


起きたら真実を話すべきか
学校内に変装した組織のメンバーがいると、言ってもいいのか


注意してもらうという意味では有用だと思う
だが、これ以上の負荷を少なくとも今はかけるわけにはいかない思いもある


ベルモットと話を付けた後に見た、
車のトランクにまるで遺体のように黒い大型バッグに入れられ、目隠しや手足の拘束........

.......から察するに、
あの女はそう簡単に諦めるつもりは無い

それに




べ『別に何だって良かったけど、自分から来てくれたから』



自分から来ていなかったら、何らかの怪我でも負わせる考えがあったという事
やはりあの女の、APTX4869に対する執着は強いらしい

少女はもう所持していないと分かっても、
薬の存在を知ってしまっているだけで野放しには出来ないと


そんな相手は姿声を自由自在に変えられる

警戒させたところで誰を警戒したらいいのかも分からず、せっかく僕と言う存在の目が届かない学校でも不特定多数に怯えなきゃいけないのは得策だとは言えないのかもしれない



........せめてもう少し元気を取り戻してくれてから........



とにかく今は、皮肉にもベルモットが教えてくれた彼女の"状況"を







・






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ごめんなさい.......！ごめんなさい.......！！」





目が覚めた瞬間、保健室の天井でも真っ暗闇の中でもない視界に何が起きたのか全く分からなかったけど

安室さんのアパートの部屋だと気付いたからにはゆっくり出来るわけなくて





「ごめんなさい.......！私、寝ちゃった、みたいで........

安「Aさ

「その、授業を抜けるつもりはなかったんです........！」





怒られない為に
殺されない為に

絶望と恐怖怯えながら必死に





安「Aさん、僕の話を

「もう二度としません！ちゃんと学校も頑張りますから......！言う事も全部聞い

安「Aさん！」

「っ！.........」






謝ろうとしたんだけど..........





安「大丈夫です、誰でも体調が優れない時はあります。授業くらい休んでも怒ったりしません」






そう言って目の前に差し出されたのは黒いビニール袋





安「保健医の先生から事情は聞きました。とりあえず必要な物は買っておきましたから今はこれを使って下さい。他に要望があれば後で一緒に買いに行きましょう。どうですか？」

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