黒い車から逃げて白い車に轢かれたら【降谷零/安室透】

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安「阿笠博士宅に？」

「.......は、はい.......」




手伝いを要求されて溶いた卵とか、切った野菜とか
それらが調理されて出て来た朝食に、箸じゃなくフォークを刺す

まだ箸はなかなか掴めないから........





「.......コナン君に.....誘われて.......」




朝蘭ちゃんから来てたメッセージ
コナン君が私に来て欲しいって、そんな内容




「.......あ、あの、嘘じゃないです........逃げようとか、そう思ってるわけじゃ

安「分かってますよ、今朝蘭さんからそうメッセージが送られて来ていたんですよね？」





あっ........そうだった
私のスマホは監視されてるんだ.......

って思い出しても感情が湧かない


何をどう頭の中で処理したらいいのか分からなくて

枕と毛布にお礼を言うべきなのか、
勝手に寄りかかって寝た事がどうして怒られないのか
この人って優しいのか怖いのか
私をどうしたいのか

心が.........





安「分かりました、あちらまでは送ります。それで夕方ごろ迎えに行くのでそのまま待っていて下さい」

「.......はい」

安「それから、沖矢昴という大学院生に会った場合は少し用心して下さい。彼には余計な事は話さないように」

「.......は、はい」

ハ「アン！」

安「こら、君はもう食べただろう？」





ハロ.......だっけ？

すごい安室さんに懐いてる.......







・






コ「あ！Aお姉さん！来てくれたんだね！」

「う、うん........」

安「ではまた連絡します。どうぞ楽しんで下さいね」

「.......はい.......」





この生活が始まって初めての日曜日
小学生に会いたいなんて言われる時が来るとは思わなかったけど

それにしても大きい家........

背後では乗って来た車のエンジンが去って行く音





コ「車椅子押してあげるね」

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