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男『では今度はこちらにーーーー』
『っ.....はい......』
公安として手配したリハビリ施設
さまざまな道具が置かれた広々とした部屋で、PTと共に少女が少しずつ体を動かす様子を廊下から見守りながら
風「かなり疲れているようですね.......」
降「はぁ......寝れてないからな」
困った顔でそう言う上司の疲れも察する
降「食事を与えればまるで毒味でもしているように口をつけるのを躊躇い、昨夜なんかは寒くて服を勝手に借りた事に泣き出す勢いで謝られたよ」
風「......そ、そうですか......」
共に暮らし始めて早々、少女は逃亡を試みたらしい
その際に再度強く怯えさせたらしく、その結果としてより一層無口になったそうだ
確かに17歳の少女にはあまりにも荷が重過ぎる状況だろう......
それを自分は想像すら出来ないが
風「......精神衛生が心配ですね......」
彼女が目覚めた後、降谷さんがまだ"バーボン"を明かしていなかった頃の状態と比べると一目瞭然だ
あの時は降谷さんを気遣って元気に振る舞い、"自分にあまり近付かない方がいい"と主張して組織から遠ざけようとしてくれていた
それが今は.......
降谷さんが彼女をPTに引き渡すのを影から見ていたが、何も無いのに酷く緊張し怯えた様子で、何を聞いても"はい"と"ごめんなさい"しか言わなかった
まるで典型的な"良い子"
いくら彼女を助ける義理が無いからと言っても、
実際は彼女を処分しそれを功績にする事で降谷さんがより組織の中心に食い込む事が出来たかもしれないと言っても、
その光景は心苦しかった
突然こんな.......
降「君が気に病む事は無い、彼女の事は僕が責任を持つ」
風「っ、す、すみません........」
降「午後は一緒に買い物に行く予定でね。少しくらいは仲良くなれるはずだ」
・
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"念の為に"と車を降りる前に被せられたキャップ
エレベーターで上がって行ってるここは前に来たことがあるショッピングモール
息を殺すように座る車椅子の後ろに立つ安室さんと密室で二人きり
安「まずは何か食べましょうか」
「......はい......っ
安「Aさん、
って急に横にむしろ私が見下ろすように身を屈めたこの人は
安「今日はわがままになってくれますか?」
「.........」
何を考えてるのか全然分からない
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ポニー - 怖い安室さんが大好きです!続き楽しみにしてます! (6月16日 22時) (レス) id: ff115e8795 (このIDを非表示/違反報告)
ユピナ(プロフ) - 読んでいるこっちまでドキドキしてきます、、!あまり怖いバーボンのお話に出会わなかったのですが夢主ちゃんと降谷さんのやり取りが面白くて本作品が大好きです!これからも応援してます(p*・ω・)p (2022年12月6日 22時) (レス) @page36 id: 85655890c9 (このIDを非表示/違反報告)
あ5 - 表現がすごく好きでドキドキ感がすごく伝わってきて面白いです‼︎更新楽しみにしてます(^○^) (2022年11月2日 22時) (レス) @page38 id: b2be5c4b6e (このIDを非表示/違反報告)
セイカ - 安室さんが怖いのは予想外だったけど、次回作楽しみにしています!頑張ってください! (2022年10月12日 17時) (レス) @page38 id: bb7bb5003e (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは!安室さんの怖い姿にドキドキしながらも楽しく読ませていただきました(*^^*)控えめに言って凄く好みです╰(*´︶`*)╯♡続きを心から待っています! (2022年10月11日 15時) (レス) @page38 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∂ | 作成日時:2022年8月3日 2時